本間宗究(本間裕)のコラム
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2021.4.19
リュウグウからの玉手箱
「インフレ」や「デフレ」に関しては、「通貨と商品との関係性」により、すべての説明が可能だと考えているが、この時の問題点は、やはり、「通貨と商品に、いろいろな種類が存在する状況」である。つまり、現在では、「デジタル通貨」が「金融商品」に投資されている状況でありながら、「インフレ指数」については、「実物商品」と「従来のマネーストック」との関係性により説明されているのである。
別の言葉では、「現在のインフレ指数は、現状を全く説明していないのではないか?」と考えているが、この点が一挙に修正されるキッカケとしては、やはり、「金融界の白血病」が指摘できるようである。つまり、「コロナ・ショック」という「新型のインフルエンザ」がもたらしたものは、「フローである実体経済の縮小」だったが、これから想定される「金融界の白血病」においては、「デジタル通貨」から「紙幣通貨」への「大転換」を引き起こすものと考えられるからである。
より具体的には、「1991年のソ連」と同様に、「国債の買い手」が焼失した時に、一挙に、「紙幣の大増刷」が始まる事態のことだが、この時には、「コンピューターネットワークの無効化」、すなわち、「紙幣は、コンピューターネットワークの中を流れることができない」という厳然たる事実が表面化するのである。つまり、「竜宮城から帰った浦島太郎が、玉手箱を開けたときのような状況」と同様に、今後は、「デジタル通貨への信頼性」が完全消滅し、「通貨価値の激減」という事態に見舞われるものと想定されるのである。
しかも、今回は、「ハヤブサ2が、惑星リュウグウから持ち帰った玉手箱が開かれる瞬間」が近づいている状況であり、この点に、現在の「世界的な金融情勢」を合わせて考えると、実際には、何らかの「天からのメッセージ」が込められているようにも感じられるのである。つまり、「第二次世界大戦から77年目を迎えた人類は、今まで、『飲めや歌えよ』の竜宮城のような時代を経てきたものの、気が付くと、地球環境は荒廃し、人類が、大自然から淘汰されるような状況」となってしまったために、「お金の価値を激減させ、人類に対して、大きな気付きを与えたい」という内容のようにも想定されるのである。
別の言葉では、「1600年前の西ローマ帝国の崩壊」と同様に、「西洋の唯物的な時代」が終了し、「東洋の唯心論的な時代」が始まる可能性のことでもあるが、この点に関して、最も役に立つのが、「言語学」という「言葉が持っている可能性」であり、実際には、「神の蔵」に存在する「天の智慧」を「現実の言葉」に転換する方法だと感じている。