本間宗究(本間裕)のコラム

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2021.8.6

シェルドレイクの仮説

ギリシャ時代からの「西洋哲学史」を研究すると、「一筋の流れ」が存在するとともに、「次元の上昇」が発生しているようにも感じられるが、具体的には、「人間とは、いったい、どのような存在なのか?」、あるいは、「時間とともに、世の中が、どのように変化しているのか?」などの疑問に対して、「ニュートンの力学」で、「現象世界における四次元の分析」が行われ、次元の上昇が発生した可能性である。

そして、現在では、100年ほど前から始まった「ミクロの物理学」、すなわち、「量子力学」や「分子生物学」などの発展により、「五次元以上の世界」が理解され始めているのである。また、この点に関して、きわめて興味深い意見が、「シェルドレイクの仮説」とも思われるが、私自身の感想としては、「仏教が教える法界(ほっかい)」と「現実世界」とのコミュニケーションの方法が説明されているようにも感じられた次第である。つまり、ウィキペデイアによると、次の説明がなされているが、この点については、今後、「社会科学の次元上昇」にとって、必要不可欠の考え方とも想定されるのである。

1:あらゆるシステムの形態は、過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する(時間的相関関係)

2:離れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する(空間的相関関係)

3:形態のみならず、行動パターンも共鳴する

4:これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれるプロセスによって起こる

より具体的には、「神が創った世界」である「大自然界」と「心を持った人間」が造 る「人間社会」の関係性において、「予定調和」や「内臓秩序」と言われる仕組みが働いている可能性のことである。つまり、「大自然界」において、今までは、「弱肉強食」が常識であり、人類も、数多くの「殺し合い」や「奪い合い」を行ってきたことも見て取れるのである。

ただし、この事実については、「人類の成長過程における必要悪」とでも呼ぶべき状況であり、今後は、「より高度な次元への移行」に伴い、全く新たな世界が誕生する可能性も予想されるのである。つまり、仏教が教える「浄土の世界」、あるいは、キリスト教が教える「千年王国」などが実現される可能性のことだが、この点に関して、最も注目すべき事実は、やはり、「1971年のニクソンショック」以降に発生した「目に見えないデジタル通貨によるマネーの大膨張」だったものと感じている。