本間宗究(本間裕)のコラム
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2021.10.4
ハイパーインフレの発生メカニズム
今後、世界の注目点は、「コロナ」から「インフレ」へ移行を始めるものと考えているが、実際には、現在の「インフレ懸念」が「ギャロッピング・インフレ」、そして、「ハイパーインフレ」へ変化する可能性である。しかも、私が想定する「戦後の26年サイクル」から言えることは、「大インフレのピークまでに残された時間が、約2年ではないか?」とも思われるために、現時点で必要なことは、「金利やインフレ率が10%台に到達するまでがギャロッピング・インフレ」であり、また、その後、「約6ヶ月間のハイパーインフレ期に見舞われる可能性」を理解することだと考えている。
より具体的に申し上げると、「1923年のドイツ」や「1991年のソ連」などを参考にしながら、「できるだけ多くの人々が、人類史上、最大のインフレを、無事に生き延びる状況」を望んでいる状況である。具体的には、「1971年のニクソンショック」以降、未曽有の規模にまで大膨張した「デジタル通貨」に関して、「ほぼ瞬間的に消滅する可能性」を考慮しながら、「新たな東洋の時代」が始まる展開に期待するものである。
つまり、将来的には、「地球と共生可能な技術の発展」、そして、「高度に発展した社会科学」などにより、これから想定される「インフレの大津波」を切り抜けさえすれば、その後に、素晴らしい時代の到来が期待できるものと思われるのである。具体的には、「量子力学」や「分子生物学」の更なる発展、あるいは、「心の謎」や「お金の謎」の解明により、「戦争のない平和な時代の到来」などのことである。
そのために、現時点で必要なことは、「金融システムの正確な理解」により、「今後、どのような変化が予想されるのか?」を考えることとも想定しているが、実際には、「目に見えない金融ツィンタワーの崩壊に見舞われた世界各国の中央銀行が、今後、どれほどの規模で、紙幣の大増刷を実施するのか?」、そして、「通貨価値の激減に見舞われた世界中の人々が、どれほどのスピードで、換物運動に走るのか?」ということである。
つまり、現在の「デジタル通貨」については、「金融界の白血病」により、きわめて速いスピードで、紙幣に交換されるものと思われるが、このような状況下で発生する現象は、「通貨の流通速度」が急上昇する展開とも言えるのである。別の言葉では、「受け取った紙幣を、即座に、実物商品に交換する動き」のことだが、今後の数か月間については、この変化を頭に入れながら、「金利やインフレ率が、いつ、10%台に到達するのか?」に注目する段階に入ってきたものと感じている。