ストックマーケットレポート・サンプル 2020.4.20号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

今回の「世界的なコロナ・ショック」につきましては、ご存じのとおりに、「誰もが予想できないほどの『規模』と『スピード』で、ウイルスが蔓延した」という状況でもありました。そして、「あっという間に、人々の価値観を転換させる役割を持っていたのではないか?」とも感じていますが、実際には、「文明法則史学」が教える、「西洋の唯物論」から「東洋の唯心論」への大転換のことになります。ただし、この点は、「今後の800年間で、ゆっくりと進展する変化」でもありますので、短期的には、「世界中の人々が、激動の波に呑み込まれる状況」も想定されるようです。

    文明法則史学

つまり、「過去の歴史」を検証しますと、節目の時期に、きわめて「ダイナミックな変化」が発生していることが見て取れるわけですが、一方で、その時々に生きる人々は、「大変化」や「大事件」が発生する直前まで、「今日は昨日と同じであり、また、明日も今日と同じである」というような「認識」、あるいは、「錯覚」を持ちやすくなることも理解できるわけです。別の言葉では、「実際の大事件」を見ない限り、「急激な意識変化」が起こりにくい状況のことですが、この点に関して、今回の「コロナ・ショック」は、基本的に、「大転換の始まりを告げる事件にすぎないのではないか?」とも感じている次第です。

より具体的には、今後の数年間に、本当の大混乱である「世界的な大インフレ」が発生する状況を想定していますが、このことを理解するうえで参考になるのは、現在の「医療体制の機能不全」、そして、「医療崩壊に進展するメカニズム」のようにも感じています。つまり、今回は、「目に見えないウイルス」が蔓延していながらも、最初は、「ほとんどの人が、この状態に気付かなかった」という状況でしたが、「いったん、感染が明らかになり、病気が発症した時」には、きわめて短期間のうちに、「医療崩壊」という「システム全体の崩壊」へと繋がったわけです。