本間宗究(本間裕)のコラム
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2013.3.7
ソドムとゴモラ
2月15日に起きた「ロシアの隕石落下事件」については、私の想定以上の意味を持っていたようだ。つまり、このことは、旧約聖書の創世記に出てくる「ソドムとゴモラ」を髣髴とさせるような出来事であり、また、「これから、どのような事が起きるのか?」を示唆している可能性があるからだ。具体的には、「精神的な堕落」と「性的退廃」とに陥っていた「ソドム」と「ゴモラ」という商業都市に、「紀元前3123年」に隕石が落下し、「空中爆発を起こしたことにより、二つの都市が滅んだ」と伝えられているのである。
そして、このことは、西洋では、「神の審判が下った」とも考えられているようだが、結局のところは、「お金の奴隷」となった人々が、「自らの欲望」を追求し、「その極限にまで至った時に、世の中が崩壊した」という状況だったようである。ただし、今回は、「隕石の落下」や「大地震」などの「自然災害」ではなく、「金融のメルトダウン」という「人災」が起きることにより、世の中が大きく変化するものと考えているが、このことは、今年の8月から9月にかけて、はっきりと見えてくるものと考えている。
つまり、すでに始まったと思われる「ギャロッピング・インフレ」が、今後は、「ハイパーインフレ」へと移行することにより、現在の「金融資産」が、ほとんど価値を失ってしまう可能性のことである。別の言葉では、現在の「お金」が、単に、「絵に描いた餅」にすぎないという事実に気付かされ、世界中の人々が大慌てするような状況が想定されるのだが、残念ながら、現在の日本人は、まったく、この点を危惧していないようにも思われるのである。
しかし、海外では、「世界各国の中央銀行が、大量に金(ゴールド)を買い付けている」という状況でもあり、この理由としては、現在の通貨制度が、「信用」や「錯覚」だけを本位とした「信用本位制」になっているからだ。換言すると、「現在の通貨は、裸の王様の状態になっている」ということだが、今後は、この事実に気付かされるような大事件が、間もなく、発生することが予想されるのである。
具体的には、「国債」と「金」とを巡る「世界的な金融戦争」が、いよいよ、最後の決着を付ける時が訪れるということだが、具体的には、「国債価格の暴落」とともに、「金価格が暴騰する」という事態だと考えている。つまり、本当の意味での「金融敗戦」が、たいへん近い将来に起きることが想定されるのだが、このことに気付いている人は、現在の日本では、ほとんど存在しないようである。