本間宗究(本間裕)のコラム

* 直近のコラムは、こちら

2014.1.16

「平清盛」と「八重の桜」

先日、広島から京都へ旅行し、「厳島神社」や「原爆ドーム」、そして、「同志社大学」を見学してきた。つまり、「平清盛」から「八重の桜」という「NHKの大河ドラマ」を思い起こしながら、「時空の旅」をしてきたのだが、この理由としては、「武士の時代が、なぜ、800年間も続いたのか?」、そして、「なぜ、明治維新で、武士の時代が終焉したのか?」を模索することにあった。また、この点が、より深く理解できた時に、「これから、どのような時代が訪れるのか?」について、「何らかのヒントが得られるのではないか?」とも考えたのである。

より具体的には、「平清盛」の時代には、「公家の犬」と蔑(さげす)まれた「武士階級」が、その後、「約800年」という時を経て、「戊辰戦争」の時には、「もっとも高貴な地位や名誉」を持つことになったからである。しかし、この時が、「武士の時代のピーク」であるとともに、「明治維新」により、「あっという間に、武士階級の崩壊が起きた状況」でもあったのだが、実際には、「武士の存在そのものが消滅した」というほどの「大転換期」に見舞われたのである。

しかも、この時に、「西暦1600年」の「関ヶ原の戦い」を「時間の中心線」にすると、その前後に、「室町幕府の15代将軍」と「江戸幕府の15代将軍」が、それぞれ、「250年から260年」もの期間にわたり「日本を支配していた」という状況でもあったのである。つまり、世の中には、「800年サイクル」が存在し、また、その「800年」が、「前半の400年」と「後半の400年」とに分かれる状況が、歴史上では、往々にして見られるということである。

しかも、この時の注目点は、「平清盛」から「室町幕府の初代将軍」である「足利尊氏(西暦1338年に将軍の地位に就く)」までの期間が、「約150年」であり、また、「明治維新」から「現在」までが、やはり、「約150年」という期間になっていることである。つまり、「時代の大転換期」においては、「150年程度の移行期」が存在するものと思われるのである。

そして、この点については、今回の「軍師 官兵衛」を見ることにより、「どのようにして、武士の地位が変化したのか?」が理解できるようだが、その時には、「過去150年間」で、「武力」が「金の力」に移行し、現在のような「全ての人が、お金に依存する時代が、どのような終焉の時を迎えるのか?」が、よく理解できるものと考えている。