本間宗究(本間裕)のコラム

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2014.2.18

「記録的大雪」と「ゴーストライター事件」

「2月」に起きる出来事は、「その年を象徴するような事件」になることが多いというのが、私の経験則でもあるのだが、この点については、今年も例外ではないようだ。具体的には、「ゴーストライター事件」のことであり、また、「記録的な大雪」のことだが、これらの事件は、大きな「天からのメッセージ」ではないかと考えている。つまり、「ゴーストライター事件」が教えてくれていることは、「評価」と「実態」との「かい離」が、大きくなりすぎた時に、「新垣氏の良心」が働き、「佐村河内氏の信用が、一瞬にして、失墜した」ということである。

また、「記録的な豪雪」が意味することは、「都会における流通網の脆さ」を露呈することにより、「現代社会の危うさ」を、多くの人に知らしめたものと考えている。そして、今までの「流れ」から、これらの事件の「意味」を考えると、実際には、現在の「金融危機」に関する「大きなヒント」になっているようである。具体的には、昨年に明らかになった「世界的な金融コントロール」に関して、「実態」である「本当の需給関係」と、「評価」である「実際の価格」に関しての「大きなかい離」が埋められるような「大事件」が起きる可能性のことである。

より詳しく申し上げると、現在では、「金利」や「為替」、そして、「貴金属」などの「価格」が、「人為的に操作されているのではないか?」とも言われているのだが、この点について、今年の「8月から9月頃」に、何らかの「大事件」が発生する可能性のことである。そして、この時には、「操作されていた価格が、一挙に、本来の価格にまで戻る」という事態が想定されるのだが、実際には、現在の「異常な超低金利状態」が是正されたり、あるいは、「貴金属価格」が急騰したりする状況のことである。

しかも、この点については、基本的に、「お金の流通メカニズム」が、大きな意味を持つようだが、現在の「お金」は、単なる「数字」に変化しているのである。そして、この「数字」が、「コンピューター・ネットワーク」の中を流れることにより、さまざまな「商品」が取引されているのだが、これから想定されることは、世界的な「紙幣の大増刷」により、「紙幣は、コンピューター・ネットワークの中を流れることができない」という「当たり前の事実」が明らかになることだと考えている。そして、この時には、「通貨の信用」が、一挙に失われることにより、いろいろな「商品価格」が、本来の水準にまで戻るものと思われるが、このことが、本当の「インフレ」である「通貨価値の下落」が意味することである。