本間宗究(本間裕)のコラム
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2016.1.15
北朝鮮の核実験
「1月6日」に、「北朝鮮の核実験」が実施されたが、今回は、真偽のほどは定かではないものの、「水爆の開発に成功した」とも伝えられているために、世界に、きわめて重大な影響を与えた事件だったようである。そして、同時に、「北朝鮮の運命」も気に掛かる状況となってきたようだが、実際には、「北朝鮮の崩壊」、すなわち、「南北朝鮮の統一」も想定しておく必要性があるようにも感じられるのである。
つまり、「1989年11月9日」に「ベルリンの壁」が崩壊し、その後、「1990年10月3日」に「東西ドイツの統一」が実施された時から、将来的には、「南北朝鮮の統一」が実現する可能性を考慮してきたのだが、現在では、いよいよ、現実味を帯びてきたようにも思われるのである。そして、このことにも、実に深い意味が隠されているようにも感じているが、「東洋学」が教えることは、基本的に、「東西の関係」が「現実世界」、また、「南北の関係」が「精神世界」を意味している。
具体的には、「ベルリンの壁」が崩壊した後に、「ソ連の崩壊」が起き、その結果として、「ソ連」や「中国」などの、いわゆる共産主義国が、こぞって、資本市場に参入してきたのだった。つまり、現実世界においては、世界全体が、実質的に、「資本主義国家」に統一されたものと考えているが、このことが、現在の「超低金利状態」、あるいは、「国債やデリバティブのバブル」を生み出した原因の一つとも思われるのである。
このように、現在では、「北朝鮮の暴走」が、限界点にまで達した可能性も存在し、今後は、「世界全体が、こぞって、いろいろな制裁を実施する可能性」が高くなってきたようだが、同時に発生したことが、「日本国債が、大天井を付けた可能性」とも言えるのである。つまり、「北朝鮮の核実験」が、結果として、「日本の国債バブル」を崩壊させる状況も想定されるのだが、このことは、今後、世界情勢が、「東西問題」から「南北問題」へと移行する可能性を示唆しているようである。
具体的には、「国債価格の暴落」により、世界の「金融システム」や「通貨制度」が崩壊し、現在の「お金」が、頼りにならなくなる状況が想定されるのである。その結果として、世界中の人々が、真剣に、「お金の謎」や「人類の歴史」を考えるとともに、現在の「宗教対立」などの問題に取り組み始めることも予想されるのだが、このような状況こそが、本当の「人類の進歩」であり、実際には、「節から芽が出る」という言葉が意味することでもあるようだ。