本間宗究(本間裕)のコラム
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2016.1.14
家系と魂の流れ
「自分の人生」を考える上で、重要な点の一つは、「家系」と「魂」の流れを理解することでもあるようだが、このことは、「家系」という「自分の先祖」や、「魂」という「自分の本質」を、深く認識することだと考えている。別の言葉では、「この家に、また、この両親のもとに、ある定まった日時で、生まれてくる」ということが「自分の星」であり、この時に、「自分の人生の9割が、すでに定まっている」という考え方のことである。
そして、「与えられた環境の下で、最大限の努力をする時に、最も魂が輝き、精神的な成長が得られる」、また、「魂は不滅であり、永遠に存続する」ということが、古来、言われていることだが、現在では、全く「時代遅れの考え方」とも理解されているのである。つまり、「あの世は存在しない」という考えを持つ人が、数多く存在し、実際には、「お金が、人生の全てである」と理解する人が、ほとんどの状態となっているからである。
その結果として、現在のような「世界的なマネーの大膨張」が発生したわけだが、このことは、「唯物論」という「物質文明が、最も大切であり、また、物質文明の象徴が、お金である」という考え方の「産物」とも言えるのである。しかし、これからは、「唯心論」という「心が、全てを形作る」という考え方が主流になるものと思われるが、このような「意識の大転換」が、「800年ごとの東西文明の交代期」に発生することも、歴史が教えることである。
そして、その時には、「多くの人々が、自分の人生や、あるいは、人類の歴史を見つめ直す状況」となるものと思われるが、この時に、大切な点が、前述の「家系と魂の流れ」とも考えられるのである。具体的には、多くの人々が、「なぜ私は、この時代、この場所に、生まれてきたのか?」と考え始め、同時に、「自分の命を、どのようにして使おうか?」と悩み始める状況のことだが、このことが、いわゆる「使命」と呼ばれるものであり、実際には、「あの世で、すでに、決まっていた事」とも考えられるのである。
また、この点が理解され始めると、多くの人々は、一心不乱に、自分の使命に邁進し始めるものと思われるが、この時に起こることは、「お金は、働いた努力の結果として生まれるものであり、決して、人生で最も大切なものではない」という「認識の変化」だと考えている。別の言葉では、「時は金なり」の時代が終焉し、今後は、「時は命なり」の時代が訪れるものと考えているが、昨年末の「アメリカの利上げ」は、これから想定される「大転換の時代」のキッカケとなった可能性もあるようだ。