本間宗究(本間裕)のコラム

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2016.11.5

変化への対応

真偽の程は定かではないようだが、「ダーウィンの名言」として伝えられているのが、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」という言葉である。つまり、「変化の時代」には「変化への対応」が重要である点を強調しているのだが、現時点での感想としては、より具体的な解釈が必要なようにも感じている。

つまり、「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」と「平家物語」で語られているように、「世の中は、常に、諸行無常である」とも言えるようだが、実際には、「世の中は、常に変化し続けている」、そのために、「変化に対応するためには、変化の法則を知るべきだ」という点が、最も重要なこととも考えられるのである。より具体的には、「時代とともに、人々の興味と関心が移ろいで行き、結果として、大きな流れからみると、想像もつかないような変化が訪れる状況」のことだが、実際に、今から「150年ほど前」の日本では、「侍が丁髷を結い、刀を差していた時代」だったことも理解できるのである。

別の言葉では、安定した「平和の時代」が長く続き、結果として、ある一定の「社会体制」が確立された時に、突如として、「体制の崩壊」が起き、大きな変化が訪れるという状況でもあったようだ。そして、この時には、「変化に対応できたものが生き残った」ということにも間違いはないようだが、この時の注目点は、「混乱期は、往々にして、短期間で終了する」という点でもあるようだ。

そして、「安定期には、安定期の生き方があり、また、変動期にも、それなりの生き方がある」ということが「歴史の真実」のようにも思われるが、やはり、どの時代においても必要な点は、前述のとおりに、「変化の法則」を知ることでもあるようだ。具体的には、「文明法則史学」や「四柱推命」などを理解することにより、「現在が、どのような時代なのか?」を理解し、また、「経済学」を活用することにより、「世の中は、いったい、どのような状態になっているのか?」を考えることである。

また、この観点からは、確かに、「現在は、未曽有の規模での大変動期に遭遇している状況」とも言えるようだが、興味深い点は、「変動期はピンチであるとともに、大きなチャンスの時期である」ということである。つまり、「変化の法則」に沿って行動すれば、何も怖いものはなく、反対に、大きな「夢」や「希望」が生まれるようだが、残念ながら、現在の世界では、単に、「恐怖心」だけが支配している状況とも考えられるようである。