本間宗究(本間裕)のコラム

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2016.11.25

大天井の形成パターン

「相場の大天井」の形成パターンには、大別して二種類が存在するものと考えている。一つは、「1990年の日本株バブル」の時のような「富士山型」のことだが、実際には、急激な上昇後に、急落をするタイプである。そして、もう一つは、「北アルプス型」のように、幅広い山頂が形成されるタイプだが、今回の「日本国債のバブル」については、「約1年間」という期間を経て「大天井」が形成された「北アルプス型」でもあったようだ。

あるいは、「チベット型」とでも呼ぶべき状況でもあるようだが、この点については、「約35年間も続いた世界の国債バブル」と、その裏側に存在する「デリバティブ・バブル」が、根本的な要因とも考えられるようである。つまり、「日本株バブル」の時には、「ピーク時に約2500兆円」という規模の「土地バブル」が伴ったのだが、今回の「国債バブル」については、「ピーク時に約8京円」という規模の「デリバティブ・バブル」が、根底に存在したことが見て取れるのである。

つまり、「1981年頃から、現在の国債バブルが始まった」という状況だったが、この点を深く考えると、実際には、「世界的なマネーのバブル」が存在した可能性も想定されるのである。別の言葉では、「資本主義の最終段階」であり、この時には、世界中の人々が、「資本」という「お金」が、「主義」という「最も大切なものである」と認識した期間だったようにも感じられるのである。

別の言葉では、「人々の意識や認識が凝り固まり、画一化された時に、バブルが発生する可能性」のことだが、実際には、「ほとんどの人が、同じ考えを持った時に、バブルという、一つの商品が異常な価格にまで買われる事態」が発生する状況のことである。そして、「2016年」は、世界的な「国債バブル」が、前述のとおりに、「大天井」を形成した年だったものと思われるが、この時に考えなければいけない点は、「バブルには、必ず崩壊する運命が伴っている」という事実である。

つまり、今後は、世界的な「金利の急騰」という事態が待っているものと想定されるが、このことは、「先進各国が、財政破綻に見舞われる状況」を意味しているのである。具体的には、「日銀」の現状からも明らかなように、「若干の金利上昇」で、「日銀」のみならず、「日本国家」も破たん状態に陥るものと思われるが、現時点においても、ほとんどの日本人は、この点に対する「備え」が欠如しており、その結果として、実際の大混乱期には、相当のパニック状態が発生する可能性も存在するようである。