本間宗究(本間裕)のコラム
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2017.2.15
二月に発生する事件
過去40年間の「相場の実践」を振り返ると、実に感慨深いものがあるが、特に思い出されることの一つに、「二月の不思議さ」がある。つまり、「二月に発生する事件」については、「その年を象徴するような出来事が多い」という感想を、何度も抱いたのだが、実際には、「2001年2月」に発生した「えひめ丸事件」などのことである。より具体的には、「2月10日」に、「パールハーバーで、えひめ丸が、米国潜水艦により沈没した事件」のことだが、ご存知のとおりに、その年の「9月11日」には、いわゆる「9・11事件」が発生したのである。
また、その他にも、数多くの例が挙げられるために、「二月に発生する事件」については、特に注意を払っているが、今年は、実に奇妙な事件が発生したようにも感じている。具体的には、「有名女優の出家事件」であり、また、「北朝鮮の金正男氏の暗殺事件」だが、現時点では、「今年の8月か9月頃に、何らかの大事件が発生する可能性」を示唆しているようにも想定されるのである。
つまり、「北朝鮮」に、何らかの大事件が発生する可能性であり、また、私が想定する「資本主義から共同体への移行」に関する特徴的な事件の発生のことだが、実際のところ、現在の「北朝鮮」については、「崩壊寸前の状態」とも言えるようである。また、「有名女優の出家事件」については、かつての「オウム真理教事件」のように、「宗教組織が絡んだ複雑な事件」だと考えているが、この根底には、多くの人々が、「人生の生きがい」を求め、悩んでいる状況も存在するようである。
このように、「2017年」については、「末尾に7の付く年」であり、「過去のパターンと同様に、年の後半に、何らかの大事件が発生する」ものと想定しているが、今回は、「今までよりも、はるかに大きな規模での変化」が発生する可能性が存在するようである。そのために、現時点では、「1987年」や「1997年」、そして、「2007年」に、「どのような事件が発生し、また、どのような意味を持っていたのか?」を理解することが、現在、最も重要な点の一つだと考えている。
そして、結論としては、「年内に、国債と金とを巡る金融大戦争が、終焉の時を迎える可能性」を考慮しているが、この点についても、実際のところは、きわめて複雑、かつ、怪奇な状況であり、実際には、「いまだに、ほとんどの人々が、金融戦争の存在にも気づいていない状況」とも想定されるのである。