本間宗究(本間裕)のコラム

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2017.2.15

有名女優の出家事件

「有名女優の出家事件」が、マスコミをにぎわしているが、この時に思い出されたのが、今から22年前の「1995年」に発生した「オウム真理教による地下鉄サリン事件」だった。具体的には、「教団への捜査かく乱」と「首都圏の混乱」を目的として、「5両の地下鉄車両にサリンを散布した事件」のことだが、結果としては、「12人の死者と数千人の負傷者が出る」という、歴史上からも稀にみる凶悪な犯罪事件だったのである。

そのために、私自身としては、「なぜ、このような事件が発生したのか?」、また、「宗教とは、一体、何なのか?」など、数多くの疑問点に悩まされたことを記憶しているが、その後、色々な経験をしたことにより、現在では、ほとんど全ての問題に、ある程度の答えが出たようにも感じている。具体的には、昨年の5月に完成した「5次元経済学の基礎理論」により、「人間の行動」に関して、おおよその説明が付いたものと考えているが、この時に、最も重要な点は、やはり、「心指し」という、「人々の興味と関心が、どの方向に向いているのか?」ということだと考えている。

つまり、「時代とともに、人々の心の方向性が変化する」という考え方のことだが、実際には、現在が、「目に見えないもの、そして、他人へと向かっている段階」とも想定されるのである。別の言葉では、「2000年前後」をピークにして、それまでの「自分さえ良ければいいという考え方」、しかも、「目に見えるものの代表である『お金』を追求した時代」が終了した可能性のことである。

また、これらの点を総合的に勘案すると、今後、予想される事態は、やはり、「中央銀行が、紙幣を大増刷する展開」とも言えるようである。別の言葉では、過去の歴史が教えるとおりに、「国家の借金を、紙幣の増刷で棒引きにする方法」のことだが、この時の注目点は、「中央銀行のバランスシートが、今まで以上に大膨張する状況」とも想定されるのである。より具体的には、本当の「インフレ(通貨価値の下落)」に関して、世界中の人が気付き始める状況のことだが、「過去のパターン」から言えることは、「国債価格の暴落」が始まると、「きわめて短期間の内に、このような状態が発生する」ということである。

しかし、現在では、「マイナス金利」に代表されるように、「本末転倒した経済状況」となり、その結果として、人々の「心の闇」が深くなっているようにも感じられるが、一方で、「煩悩即菩提」という言葉のとおりに、間もなく、「新たな時代」が始まることにより、素晴らしい世の中が形成されるようにも感じている。