本間宗究(本間裕)のコラム

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2017.2.24

狂気の時代

最近、海外では、盛んに「狂気の時代」という言葉が使われ始めた。そして、この理由としては、「10営業日連続で、史上最高値を更新中のダウ平均」や「トランプ大統領の無謀な政策」、あるいは、「北朝鮮の金正男氏暗殺事件」などに対して、「なぜ、このようなことが起こるのか?」が理解できない点が指摘できるようである。そのために、「ニュートン」や「アインシュタイン博士」などの言葉が引用されているが、具体的には、「天体の動きは理解できるが、人間の狂気は理解できない」、また、「何度も同じことを繰り返しながら、違う結果を望むことを狂気という」というものである。

このように、「人間の習性」としては、「自分が理解できないことは、狂気や異常な事態である」と考えがちになるものと思われるが、実際のところは、「歴史の流れとして、当然の事態が発生している状況」のようにも感じられるのである。つまり、「アメリカ株の上昇」についても、「お金の性質」からは、「ごく当たり前の事態が発生しているにすぎない状況」とも言えるようだが、実際には、「経済学の未熟さ」により、「既存の理論では、説明が付かない状態」のようにも思われるのである。

別の言葉では、「自然科学」と「社会科学」の「発展度の違い」が、前述の「ニュートン」や「アインシュタイン博士」の言葉に繋がったようだが、実際のところは、「300年ほど前の自然科学」も、現在の「経済学」と似たような状態だったものと思われるのである。具体的には、「地球は平面である」という理論が、疑いもなく信じ込まれ、この理由としては、「仮に地球が球体だったら、反対側にいる人は地球から落ちてしまう」という点が指摘されていたのである。

しかし、その後の変化としては、「ケプラーからニュートンへ」という言葉のとおりに、「新たな理論」が発見され、その後の「飛躍的な発展段階」へと移行したのだが、現在の「経済学」、そして、「人間の行動学」についても、今後、同様の発展段階を迎えているものと考えている。

具体的には、「唯物論」と「唯心論」、あるいは、「市場経済」と「共同体」などへの理解が進むとともに、「文明法則史学」という「人類の文明は、800年毎に、西洋と東洋とで交代する」という理論が理解されることにより、「世界の文明が、飛躍的に発展する可能性」のことだが、現在の「狂気的に見える現象」については、全てが、そのために必要な出来事だったようにも感じている。