本間宗究(本間裕)のコラム

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2017.8.14

チキンレースの末路

現在、マスコミでは、「北朝鮮によるミサイル攻撃」が、大きな関心事となっている。具体的には、「北朝鮮が、グァム島の近辺に向けて、4発のミサイルを発射する予定」を発表し、この時に、「ミサイルが、日本の上空を通過する」とも報道されているが、「本当に攻撃が実施されるのか?」については、今後の大きな注目点となっている。つまり、現在の「金正恩体制」は、「世界平和に対する、大きな脅威」となっているが、この時に考えなければいけない点は、やはり、「チキンレースの実情」でもあるようだ。

具体的には、「チキンレース」が、「根競べや度胸試しの要素が強い駆け引き」とも解説されているように、「北朝鮮が、アメリカと、最後の度胸試しをしている可能性」のことである。別の言葉では、今まで、「核兵器」と「ミサイル」の開発に邁進してきたものの、現在では、「アメリカの領土であるグァム島に向けて、ミサイルの発射宣言をせざる得ない事態」にまで追い込まれた状況とも言えるようである。そのために、現在では、「北朝鮮の命運」について「結果が出る時期」が近付いている段階、すなわち、「北朝鮮崩壊のXデー」を考える必要性が存在するようにも感じられるのである。

つまり、「権力の暴走」については、「非理法権天」という言葉のとおりに、「必ず、悲惨な結果に終わる状況」を想定しているが、この点を、よく考えると、現在の「日銀」、あるいは、「FRB」や「ECB」についても、違った形の「チキンレース」を展開している状況とも思われるのである。具体的には、「国債の買い支え」により、「国家の財政破綻」を先送りしている状況のことだが、実際には、現在の「北朝鮮」と同様に、「時間の経過とともに、状況が急速に悪化している段階」とも言えるのである。

より詳しく申し上げると、「FRBの金融引き締め(QT)」については、将来的に、必ず、「国債価格の暴落」を引き起こす結果に終わるものと想定されるが、現在でも、依然として、「国債価格の維持」に努めているものと推測されるのである。別の言葉では、「1991年のソ連」と同様に、「国債価格の暴落」が、「通貨制度」や「金融システム」のみならず、「アメリカ合衆国」や「EU」の「国家体制」を揺るがす恐れがあるために、現時点でも、「国債価格が、高値圏に維持している状況」となっているのである。

このように、「北朝鮮の暴走」と「世界的な国債の買い支え」には、以前から、ある種の共通点が存在するようにも感じているが、間違いなく言えることは、「チキンレースが終了した時に被害を受けるのは、多くの国民である」という事実でもあるようだ。