本間宗究(本間裕)のコラム
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2017.11.28
干支から見る2018年
「2018年」は「戊戌(つちのえ いぬ)」という暦になるが、「戊」は「十干の5番目」に相当し、「茂」に繋がるとともに、「植物の成長が絶頂期にある状態」を意味している。また、「戌」は「十二支の11番目」に相当し、「鉞(まさかり)」に通じるとともに、「茂った葉っぱをバサバサと切り落とす状況」を表している。そして、二つを合わせると、「十干」という「意識」の面では、「好調な世界経済や株高」に期待するものの、「十二支」という「現実の世界」では、「本当のインフレ(通貨価値の下落)」が始まる状況を表しているものと考えている。
別の言葉では、「2018年」が、「10年ほど前に発生したGFC(グローバル金融危機)」に関して「答えが出る年ではないか?」とも感じているが、実際のところ、この10年間は、実に、難しい相場でもあったようだ。つまり、私自身としては、「2008年のリーマンショック」により、その後、本格的な「大インフレ」の到来を想定していたのだが、実際には、「日米欧の政府と中央銀行の抵抗」により、これほどまでに「問題の先送り」と「時間稼ぎ」が行われたからである。
そのために、「これから、どれほどの規模で大インフレが発生するのか?」が気に掛かる状況でもあるが、基本的には、「時期的な遅れが生じた場合、その後の反動は、より大きくなる状況」が想定されるようである。別の言葉では、「誰もが信じられないほどの大混乱」を予想しているが、実際には、「現代の神様」となった「お金」が、実質的に「紙切れの状態」になるものと考えている。
しかし、一方では、「過去10年間の恩恵」にも注目しているが、このことは、「マネーの大膨張」がもたらした「技術革新」であり、実際には、「AI(人工知能)」や「IoT」などである。つまり、今後は、「インフレの大津波」が、世界を襲うことにより、一時的な大混乱が発生するものの、その後は、「明治維新」や「第二次世界大戦」の時のように、「全く新たな、そして、進歩した社会」が到来するものと考えられるのである。
別の言葉では、「2018年」が、「明治維新」から「150年目」、そして、「今上天皇の退位が決定する年」であり、このことにも、何らかの意味が存在するようだが、基本的には、「日本人が覚醒を始める年ではないか?」とも考えている。そして、このキッカケとなるのが、「通貨への信用」が失われる事態であり、実際のところ、これほどまでの「節目」を経験しなければ、本当の意味での「覚醒」が起きなかったようにも感じている。