本間宗究(本間裕)のコラム

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2019.12.11

2019年を振り返って

「2019年」は、私にとって「思い出に残る年」となったが、この理由としては「心の仮説」が完成した点が挙げられるものと考えている。つまり、私のライフワークは、「お金の謎」や「時間のサイクル(未来予測)」、そして、「心の謎」を考えることだと思っていたが、現在では、ようやく、最後の「心の謎」に関して、私自身なりの「答え」、あるいは、「結論」が出たようにも感じられたのである。

具体的には、「心は、肉体に魂が入った時に産み出されるものではないか?」という「理解」のことだが、現在は、「西洋の哲学」や「東洋の仏教」を研究しながら、この仮説を検証している状況である。そして、この時に気付かされたことは、「自然科学」と「社会科学」との「発展のタイムラグ(時間的なズレ)」が、現在、さまざまな問題を生み出している状況だったが、実際には、「マネーの大膨張」や「心の闇」であり、また、「地球環境の悪化」のことである。

つまり、「歴史」を振り返り、また、「原点」に返ることにより、「どのような大問題も解明が可能ではないか?」とも考えているが、現在の「さまざまな問題」については、「400年ほど前」から始まった「自然科学の急速な発展」に根本的な原因が存在するものと思われるのである。別の言葉では、「千里眼」や「透視術」などのように、かつては「神通力」と思われていた現象が、「科学技術の発展」により可能な状態となったわけだが、一方で、この技術を使う「人類の精神性」は、漫画の「ドラえもん」のように「のび太が、四次元ポケットから出てくる商品を使いこなせない状況」とも言えるのである。

具体的には、「原子力」や「温暖化ガス」などのことだが、この点については、「16才のグレタさんが、国連で怒りを発散した」という状況であり、この時に思い出されたのが「裸の王様」物語における「子供のコメント」でもあった。つまり、「人類は、現在、間違った方向に進んでいる」という警告のことだが、実際のところ、人類は、現在、二つの「臨界点」に遭遇している状況とも思われるのである。

具体的には、最初が、「マネーの大膨張」であり「借金漬けの経済成長が、どこまで持続可能なのか?」という「問いかけ」のことだが、この後に訪れるのは、「命とお金の、どちらが重要なのか?」という「もう一つの問いかけ」とも想定されるのである。しかも、最初の混乱で、「気付き」や「覚醒」が起きない時には、次の混乱で、「人類の存続」そのものが危うくなる可能性が存在するようにも思われるのである。