本間宗究(本間裕)のコラム

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2020.1.4

ゴーン氏の本性

昨年末の「ゴーン氏の秘密出国」には、たいへん驚かされたが、実際には、「2018年の末」に逮捕された時から鳴り始まった「除夜の鐘」が、「今回の出来事で、鳴り終わったのではないか?」とも感じた次第である。つまり、「1年以上もの期間において、人類の煩悩が、すべて吐き出された可能性」であり、また、「800年以上も続いた西洋の唯物論的な時代」、あるいは、「1971年から始まった信用本位制の時代」に関して、「終焉」を告げる事件だった可能性のことである。

別の言葉では、「人爵」である「お金や地位、そして、名誉」に関して、世界を代表するような人物と思われた「ゴーン氏」が、最後の段階で「晩節を汚す行為」を実施したわけだが、同年代の私自身としては、改めて、「人生の目的」や「何が、本当の幸福なのか?」を考えさせられた次第である。

そして、この点に関して、気になった点は、「ゴーン氏が、今後、どのような評価を受けるのか?」ということだったが、実際には、「三つの観点からの考察」が必要な状況のようにも感じている。つまり、最初が「三次元の評価」という、「現時点で、世界中の人々が、どのように考えるのか?」ということだが、実際には、私と同様に、「晩節を汚した哀れな人物」という理解とも言えるようである。

また、二つ目が「四次元の評価」という「後世の人々が、どのように理解するのか?」ということだが、実際には、「短期間の内に、歴史上から忘れ去られる人物」にすぎなかったものと感じている。そして、最後が「五次元の評価」という「あの世に帰った時に、本人が、どのように考えるのか?」という点だが、「輪廻転生」を信じる私自身にとっては、「このことが、最も興味あること」とも言えるのである。

つまり、今回は、「ゴーン氏の本性」が、世界的に明らかにされた状況だったものと考えているが、この点については、実際のところ、「現在のマネー大膨張を象徴する人物ではないか?」、そして、「今回の事件が、今後の世界を予見しているのではないか?」とも感じられたのである。別の言葉では、今回の事件が、「人類の覚醒」を促すために、必要な事件だった可能性のことであり、また、「歴史的な大転換」に関して、「タイミングを告げる出来事」だった可能性のことでもあるが、「ゴーン氏」が、今回、このような役割を果たすためには、「前世で、どのような行いをし、また、来世で、どのような人生を送るのか?」が気に掛かる状況とも言えるのである。