本間宗究(本間裕)のコラム

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2020.8.15

中央銀行のデジタル通貨

現在、「中央銀行のデジタル通貨」が議論され始めているが、「マネー理論」から言えることは、「中央銀行のデジタル通貨は、当分の間、実現不可能である」ということである。つまり、現在の「金融システム」や、今までの「マネーの歴史」を吟味すると、「理論上は、全く、別の方向に向かっている可能性」が指摘できるものと考えており、現時点では、「資金繰り」に窮し始めた世界各国の中央銀行が、「時間稼ぎ」と「問題の先送り」の一環として、このような論争を巻き起こした可能性が考えられるのである。

より具体的に申し上げると、「約5000年前に発明された」と言われている「貨幣」や「通貨」については、その後、「金(ゴールド)」や「銀(シルバー)」が、主な「素材」だったことも見て取れるのである。つまり、「お金」は。文字通りに、「金(ゴールド)」だったわけだが、問題は、「マルクスの資本論(1868年に第一部刊行)」の頃から、「お金」と「商品」との関係性に変化が出始めてきたことである。

より具体的に申し上げると、「約5000年前に発明された」と言われている「貨幣」や「通貨」については、その後、「金(ゴールド)」や「銀(シルバー)」が、主な「素材」だったことも見て取れるのである。つまり、「お金」は。文字通りに、「金(ゴールド)」だったわけだが、問題は、「マルクスの資本論(1868年に第一部刊行)」の頃から、「お金」と「商品」との関係性に変化が出始めてきたことである。

より具体的には、「新たな商品」が存在すれば、「マネーの健全な膨張」が可能なわけだが、現在の問題点は、「デリバティブ」という「通貨」と「商品」の二面性を持った金融商品が崩壊を迎えている事態である。つまり、「2008年のリーマンショック」の前後に、「残高のピーク」を付け、その後は、「中央銀行が、国民の資産を利用して超低金利状態を形成し、デリバティブという金融商品崩壊の隠ぺいを図った状況」のことである。

別の言葉では、国民が、超低金利の仕組みに気付かなかったために、「マイナス金利」までも発生させて、時間稼ぎが実施されたわけだが、現在では、徐々に、世界的な「人々の覚醒」が始まっているものと思われるのである。つまり、「お金は信用を形にしたものだが、現在は、根本の信用が使い果たされた段階である」という事実について、世界各国で認識が深まっており、しかも、今後は、本当の意味での「通貨の堕落」、すなわち、「中央銀行が紙幣を増刷して、資金不足を補う展開」が始まるものと想定されるのである。