本間宗究(本間裕)のコラム

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2020.11.27

真言密教の三密加持

弘法大師空海の「真言密教」は、今後、大きな発展を遂げるとともに、さまざまな問題解決のヒントになるものと考えているが、特に、「三密加持」に関しては、内容を理解し、実践した人々が、大きな成果を上げる状況を想定している。ただし、私自身の方法論としては、「護摩行」ではなく、「三昧の境地」を理解することであり、実際には、「エジソン」が指摘する「99%の努力と1%の霊感」を実践することだと考えている。

つまり、「大宇宙の実在と一体になり、秘密の力を得ること」が「三密加持の内容」でもあるが、このことは、「霊感」や「閃き」などの言葉で表されるように、「物事に熱中した時に、誰もが味わう感覚」とも考えられるのである。別の言葉では、ほとんどの人々が、多かれ少なかれ、経験した可能性が指摘できるとともに、この点に関して重要なポイントは、「十住心論」が示す「十段階の心の地位」とも想定されるのである。

より具体的には、問題意識の深さや大きさにより、得られる「秘密の知恵」が違ってくる状況のことである。つまり、「ヤスパースの枢軸論」が指摘するとおりに、数百年前から、「自然科学の発展」が「実体経済の成長」をもたらしたものの、現在では、「社会科学の発展の遅れ」により、「人類が地球から淘汰される可能性」までもが危惧される状況となっているのである。

別の言葉では、「西洋的な唯物論」、あるいは、「数霊(カズタマ)の理解により発展した自然科学」については、「実体経済の約10倍にまで大膨張したマネー経済」が示すとおりに、「2008年前後に限界点に達した可能性」を考えている。そして、その後は、「マネー経済の内部で進展した金融のメルトダウン」により、さまざまなバブルが発生したものと思われるが、現在では、いよいよ、「金融面のホーキング現象」が始まった状況とも想定されるのである。

具体的には、「増刷された紙幣が、実体経済に流れ始めた状況」のことだが、この点に関して、最も注意すべき点は、やはり、「金融界の白血病」という「紙幣がコンピューターネットワークの中を流れることができない状況」だと考えている。そして、この点が理解された時には、「デジタル通貨の完全消滅」という展開も想定されるようだが、この点については、現在、私自身が指摘するだけの状況とも言えるようである。つまり、このことは、典型的な「ブラック・エレファント」、すなわち、「発生する可能性が高く、世の中を大きく変化させる出来事でありながら、ほとんど放置された状況」だと感じている。