本間宗究(本間裕)のコラム
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2020.11.23
中国バブルの崩壊
現在の中国は、30年ほど前の日本を彷彿とさせる状況のようにも感じているが、具体的には、戦後の高度経済成長を経たのちに、バブル的な状態となり、その後、長期間の低迷期に入った展開のことである。別の言葉では、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」というような「ほめ殺しの状態」に陥った結果として、その後の「バブル崩壊」、また、その裏側に隠されていた「不良債権の処理」の問題に悩まされた状況のことである。
つまり、民間企業や個人から始まった「不良債権の処理」が、その後、「民間の金融機関」、そして、「中央銀行」へと移行していった展開のことだが、現在の中国は、30年前の日本と同様に、「1970年代から始まった高度経済成長」が終焉の時を迎え、「土地バブルなどの崩壊」が始まった段階とも言えるようである。別の言葉では、「資金面での行き詰まり」が発生した状況のようにも思われるが、この点に関して、最も注意すべき点は、やはり、「中国共産党の驕り」だと考えている。
具体的には、「なぜ、中国が、これほどまでの発展を遂げることができたのか?」という点に関して、「他国からの恩恵」を無視し、「自国民の努力だけで達成可能だった」と錯覚している可能性のことである。別の言葉では、「中国共産党の100周年」である「2049年」には、「中国が、世界の覇権国となっている状況」が想定されているようだが、この点については、「典型的な時代錯誤の意見」のようにも感じられるのである。
つまり、現在では、「地球環境の悪化」、そして、「マネー経済の破裂危機」などにより、「従来の価値観」を放棄すべき段階に入っているものと思われるのである。具体的には、「西洋的な唯物論」、あるいは、「利益を優先する経済活動」などのことでもあるが、実際のところ、「現在の状況が続くと、人類は、間もなく、地球から淘汰される段階に差し掛かるのではないか?」とも想定されるのである。
より具体的には、「ウイルス」や「食料危機」などにより、かつての「恐竜」と同様に、「人類が絶滅する可能性」のことだが、現在の中国については、これらの問題を無視しながら、依然として、「帝国主義的な覇権国家」を目指している状況とも感じられるのである。つまり、「軍事力」と「資金力」により、「世界全体を支配しようとする目論見」が存在する可能性のことだが、歴史が教えることは、「驕れるものは久しからず」ということであり、今後の中国については、「不動産バブルの崩壊」をきっかけにして、「長期的な内政問題」に悩まされる可能性が高まってきた状況のようにも感じている。