本間宗究(本間裕)のコラム

* 直近のコラムは、こちら

2021.2.6

100歳の挑戦

2001年2月の「えひめ丸事件」は「同年9月の9・11事件」に関する予兆的な出来事だったものと考えており、そのために、今回も「2月に、どのようなことが起こるのか?」に注目している状況である。そして、この候補となりそうな出来事として挙げられるのが、「100歳の挑戦」で知られる「トム・ムーア氏の逝去」とも思われるが、彼は、「100歳の誕生日に向けて、自分の家を100週回り、医療従事者に向けて1000ポンド(約14万円)の寄付を集める」という「小さな行為」の実践者である。

ただし、この結果として集まった金額は、「約3279万ポンド(約47億円)」という巨額なものであり、この事実は、「現代社会の象徴」であるとともに、「未来社会への希望」を象徴した出来事だったようにも感じられるのである。つまり、「西洋の物質文明」が終焉し、「東洋の精神文明」が始まる状況に関して、大きなヒントを与えてくれている可能性のことだが、具体的には、「一人ひとりが、自分の可能性にチャレンジし、実践をはじめた時に、世の中が、大きく変化する可能性」のことである。

より具体的には、「自分の利益のために物質文明を発展させて、お金儲けを企てる」という行為が、典型的な「西洋の価値観」だったわけだが、この結果として発生したのが、現在の「マネー大膨張」であり、また、「地球環境の破壊」だったのである。そして、現在では、徐々に、この点に対する反省が、世界的に広まっている状況でもあるが、この点に関して最も必要な行為は、やはり、「一人ひとりが、他人のために、自分ができることを実施する」ということのようにも感じられるのである。

つまり、「一灯照隅」という「伝教大師最澄の言葉」のとおりに、「本当の宝物は金貨などではなく、他人のために、自分の周りを明るくする人々の存在である」という認識のことだが、現在では、「1600年前の西ローマ帝国崩壊時」と同様に、「パンとサーカス」の生活に明け暮れるとともに、「デジタル通貨」という「影も形も存在しない現代の通貨」に頼り切っている状況とも言えるのである。

そのために、私自身としては、「リュウグウからの玉手箱」が開かれる瞬間、すなわち、「金融界の白血病」という「大量に発行された紙幣が、コンピューターネットワークの中を流れることができずに、価値が失われていく状況」を危惧しているが、一方で、この時の希望としては、やはり、「全ての人に、驚くべき才能と可能性が秘められている」という「人生の神秘」ようにも思われるのである。