本間宗究(本間裕)のコラム
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2021.8.3
神の思惑
「宇宙の歴史は138億年」、「地球の歴史は46億年」、そして、「人類の歴史は数万年」と言われているが、「過去3000年ほどの人類史」を研究すると、「ライプニッツの予定調和」や「量子力学が指摘する内臓秩序」などのように、「神の思惑により、世界は絶えざる進化と創造の過程を辿っている状況」のようにも感じている。つまり、「神や天が理想とする社会」、すなわち、「仏教が教える浄土や法界」、あるいは、「量子力学が指摘する暗在や内部秩序」などのように「時空の中に内蔵されていて私たちの感覚ではわからない理想的な状態を、どのようにして、人間社会に移行させるのか?」ということが「神や天の目的」のようにも感じられるのである。
別の言葉では、前述の「きわめて長い時間」を掛けることにより、徐々に、「人間社会の霊的な次元上昇」を望んでいるものと思われるが、問題は、この時の方法論である「二重らせん構造」が「人間の理解」を難しくしている要因の一つとも言えるようである。つまり、「文明法則史学」や「DNAの構造」などに現れる現象のことだが、現時点の感想としては、将来的に、「進化と創造のメカニズム」として理解されるものと感じている。
より具体的には、「五次元以上のレベルに存在する神の世界」と「三次元から四次元に位置する人間社会」との間で、「どのようにして智慧の移転が実施されるのか?」ということでもあるが、実際には、「物事に熱中した人々が得られる直感や霊感」などが、最も有効な方法論とも感じられるのである。つまり、「禅が教える瞑想」のことでもあるが、この時の注意点は、「雑念を払わないこと」であり、また、「すべてを真剣にとらえること」だと考えている。
別の言葉では、「雑念を払うことに全力を注ぎ、結果として、迷走状態に陥る可能性」が危惧されるわけだが、実際には、「現在の経済学」のように「堂々巡りの議論に陥り、真理に到達できない状況」である。つまり、「本質を捉えることなく、現象に惑わされている状況」のことでもあるが、この点については、「ヘーゲル」などの西洋哲学者が指摘するとおりに、「哲学の不在」が原因として指摘できるようである。
このように、現在、最も必要とされることは、「哲学(フィロソフィー)の復活」であり、また、「詭弁者(ソフィスト)の排除」だと考えているが、実際には、「ニュートン力学の発見後」に発生した状況のとおりに、「真理を掴んだ人々が、今後の成功者になる可能性」だと感じている。