本間宗究(本間裕)のコラム
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2022.1.17
トンガの海底火山噴火
1月15日に発生した「トンガの海底火山噴火」については、「暦のフラクタル(相似形)」の観点から、たいへん大きな興味と関心を持ったが、その理由としては、「2021年8月に発生した福徳岡ノ場の海底火山噴火との関係性」が考えられるからである。つまり、「2021年(辛丑の年)」と「2022年1月(辛丑の月)」に、似たような出来事が発生し、しかも、「規模的には、今回の方がはるかに大きかった」という状況だったのである。
より具体的に申し上げると、「過去2年間」は、「コロナショックによる実体経済のマヒ状態」であり、また、「今後の2年間」が、「マネー経済のマヒ状態を意味する大インフレ」になるものと考えているが、この点に関して、大きな意味を持つのが「規模の違い」のようにも感じられるのである。別の言葉では、「2月(壬寅の月)」に発生する出来事が、「2022年(壬寅の年)」に、また、「3月(癸卯の月)」に発生する出来事が、「2023年(癸卯の年)」に、それぞれ「約10倍」という、「実体経済とマネー経済の規模の違い」で発生する可能性を想定しているが、今回の「海底火山の噴火」は、このことを象徴していた可能性があるようにも感じられるのである。
より詳しく申し上げると、「今回の海底火山の噴火が、今後、どのような影響を世界経済に与えるのか?」が気にかかる状況であり、実際には、「どれほどの軽石が噴出されるのか?」、あるいは、「どれほどの日照不足が世界的に発生し、世界の作物が、どのような悪影響を被るのか?」などのことである。つまり、すでに始まった「世界的なインフレ」が、今後、急速に加速する状況を憂慮しており、この点に関して、今回の火山噴火が、何らかの意味を持っている可能性を考慮している次第である。
別の言葉では、現在の世界情勢として、「人類史上、未曽有の規模での大インフレ発生前夜の段階ではないか?」、しかも、「今後の数か月間で、この点が予測可能ではないか?」とも感じられるのである。つまり、「暦のフラクタル」の有効性に関して、たいへん興味深い時期に入ったものと考えているために、「これから、どのような変化が発生するのか?」に関して、今まで以上の注意を払う必要性があるものと思われるのである。
そして、この点が、より明確になれば、「文明法則史学の800年サイクル」のみならず、「東洋学の60年サイクル、60ケ月サイクル、そして、60日サイクル」に関しても、「AIの活用により、より詳しい研究が可能ではないか?」とも感じているが、現時点では、残念ながら、「すべてが迷信である」と理解されている状況とも言えるのである。