本間宗究(本間裕)のコラム
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2022.3.5
プーチンの思惑
最近、海外で言われ始めたことは、「プーチンの思惑」が、「核戦争をちらつかせながら、西側諸国の金融システムを崩壊させることにある」というものであり、実際には、「ロシアへの経済制裁」を実施させることにより、「金融界の大量破壊兵器」と呼ばれる「デリバティブ」を崩壊させる目論見のことである。そして、この計画には、「ロシア中央銀行の女性総裁」である「ナビウリナ氏」が関わっているとも推測されているが、基本的には、「1991年のソ連崩壊以降、西側諸国の金融システムが、どのような変遷をたどったのかを、詳しく分析しながら、今回のタイミングを狙った」とも理解されているようである。
つまり、「インフレ率や金利の上昇」により、「西側各国の中央銀行は、すでに、崩壊の危機に瀕している」という認識のもとに、「小麦の主要生産国であるウクライナの獲得を目論んだ」というものである。そして、この時に、「第三次世界大戦に対する恐怖心」を利用しながら、「米国の動きをけん制した」とも理解されており、また、今後の展望としては、「西側諸国の金融混乱を引き起こすことにより、中国などの共産主義と手を組みながら、ロシア帝国の復活を目指す」というものである。
別の言葉では、「中国共産党との協調」であり、実際には、「軍事力を基にして、世界制覇を狙う」という理解のことだが、このことは、実際のところ、いろいろな点で、時代錯誤的な考えとも言えるようである。つまり、現在では、「地球温暖化がもたらす異常気象」などにより、「人類の存続」そのものが危機的な状況となっており、そのために、現時点で必要なことは、「人類同士の争い」ではなく、「人類が協力して、地球と共生できるための技術やアイデアの研究」とも考えられるからである。
より具体的には、100年ほど前から始まった「量子力学」や「分子生物学」などの「更なる発展」を考えることであり、このことは、実際のところ、「西洋の物理学」と「東洋の仏教」の融合のようにも感じている。つまり、「仏教の三界」、すなわち、「法界」という「ビッグバン以前の世界」、そして、「色界(大自然界)」という「ビッグバン以降の世界」において、「欲界(人間社会)が、どのようにして発展を遂げたのか?」を考えることである。
そして、これらの研究から理解できることは、「世界の絶えざる進化と創造の過程」において、「現在が、まだ、未熟な段階に位置している事実」であり、また、現在の「さまざまな混乱」については、「ヘーゲルの弁証法」や「仏教の悟り」などが教えるように、「成長過程における必要悪」のようにも感じている。