本間宗究(本間裕)のコラム
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2023.7.11
四苦八苦の解消法(3)
「愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとっく)」の三苦の解消法に関しては、さまざまな相場の格言が有効な状況のようにも感じている。つまり、「相場は人生の縮図」と言われるように、「相場の実践、そして、気付き」により、いろいろな苦しみが解消される展開のことであり、具体的には、「銘柄に惚れずに株価に惚れよ」という格言のとおりに、「時間の推移とともに、それぞれの銘柄の価値が変化するために、決して、一つの銘柄だけに執着してはいけない」などの教訓が得られる状況のことである。
あるいは、「人の往く裏に道あり花の山」という諺のとおりに、「多くの人々が買い付いた銘柄群は、すでに高値の状態にあるために、決して、手を出さず、反対に、ほとんどの人が無始しているような銘柄群は、割安に放置されているために価値がある場合が多い」というような状況のことである。別の言葉では、「自分は、どのような対象に興味を持ち、また、限られた時間や資産を、どのように使うのか?」を考えることが、人生や相場で重要なポイントだと考えているが、実際には、「努力しても夢が実現しない場合」も、往々にして存在するのが実情とも言えるのである。
つまり、「求めても得られない場合」のことだが、この点に関する私自身の感想としては、「現時点で、自分の理解がどこまで進んだのか?」を考えることにより、「現在の自分が、常に、過去最高の状況を継続できるのではないか?」とも感じている。別の言葉では、「自分は、現在、どこまで理解できたのか?」、あるいは、「現時点で、何が理解できないのか?」を冷静に分析することにより、さらに進化できる可能性のことである。
別の言葉では、「神様が創られた大自然」を理解するのが「自然科学」であり、また、「人間が作った社会」を理解するのが「社会科学」だと考えているが、過去の歴史を振り返った場合に、「宗教や哲学、そして、お金の謎」などに関しては、現在、「宗教リテラシー」や「金融リテラシー」などの言葉が盛んに使われているように、「2500年前から、ほとんど進化していないのではないか?」とも感じられるのである。
そのために、現時点で必要なことは、「現実」と「理論」との「差」に関して、常に「何故」を考えながら、「自然科学」と「社会科学」の観点から「現在が、どの水準に位置するのか?」を判断することだと感じている。そして、今後の期待としては、「11次元の段階にまで上昇した自然科学」と比較して「いまだに三次元に留まっている社会科学」に関して、「生成AI」や「人工知能」などの活用により、急速な次元上昇が見込まれる可能性である。