本間宗究(本間裕)のコラム
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2024.1.23
宇宙の光と闇
「大自然のメカニズム」を解明する学問が「自然科学」であり、また、「人間社会のメカニズム」を解明する学問が「社会科学」と理解されているが、以前から申し上げているとおりに、これから必要とされることは、「社会科学の次元的な上昇」だと考えている。そして、この点に関する基本的な認識としては、「宇宙の光と闇」が挙げられるが、実際には、旧約聖書で述べられている「『光あれ』という神の言葉でこの世が創造された」という点が「138億年前のビッグバン」に当てはまる可能性であり、また、その後、「46億年前の地球の誕生」、そして、「多様な植物および動物などの進化」につながった展開のことである。
別の言葉では、「神の創造した大宇宙と大自然」については、目に見える「宇宙の光の部分」であるものの、一方で、「ダークマター」などの、目に見えない「宇宙の闇の部分」も、当然のことながら存在するものと思われるのである。つまり、「神の意志と見えざる手」が存在するものと感じているが、この点については、「アダムスミスの国富論」で指摘されている「神の見えざる手」や、作家の芹沢光治良が指摘する「文学は物言わぬ神の意志に言葉を与えることである」という意見が参考になるものと考えている。
より詳しく申し上げると、ライプニッツの予定調和説などのとおりに、「神の存在」を肯定する必要性のことでもあるが、実際のところ、「800年間も継続した西洋の物質文明」の末期では、「神は死んだ」とか、あるいは、「宗教はアヘンである」などの認識が広まるとともに、「大自然は人間が征服すべき存在である」と理解されるようになったことも見て取れるのである。別の言葉では、「現実が全てであり、あの世などは存在しない」という認識が広まったわけだが、この点については、現在、自然科学の発展により、さまざまな異論が出始めている状況ともいえるのである。
つまり、エジソンが指摘したとおりに、「われわれは何事についても1パーセントの100万分の一も知らない状況」とも思われるが、今後は、「11次元にまで進化した自然科学」の利用により、「三次元にとどまっている社会科学の次元上昇」が展開するものと想定されるのである。具体的には、「軍事力が不要になる社会」であり、また、「大自然が破壊されるほどのマネーが必要とされない社会」などのことでもあるが、実際には、「歴史の全体像」が理解されながら、「神は、どのような意思を持って宇宙や地球を想像し、また、どのような目に見えざる手により、人間社会をコントロールしようとしているのか?」などを考えることであり、この点については、たいへん近い将来に想定される「信用崩壊がもたらすマネーの消滅」が、大きな影響をもたらすものと考えている。