本間宗究(本間裕)のコラム

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2024.2.19

堪忍袋の緒が切れる時

「自民党の裏金問題」については、「日本国民の不満が高まっている状況」であり、実際のところ、「税金一揆」などの言葉までもが、マスコミで報道されるような状況となっている。また、このような「国家債務の問題」に関しては、「米国」でも、同様に国民の不安や不満が膨らんでいる状況であり、特に、「34兆ドルを超えた米国の国家債務残高」に関しては、「間もなく、行き詰まりを見せるとともに、壊滅的な展開が始まるのではないか?」というような意見が増えていることも見て取れるのである。

そして、このような「国民の不安や不満、あるいは、憤りや恐怖心」に関しては、「ウクライナやガザの人々」が、より痛切に感じているものと思われるが、現時点では、「イスラエルのネタニヤフ首相に対する怒りや憤りが、世界的に噴出している状況」であり、また、「ロシア国内でもプーチン大統領に対する不満が充満している状況」のようにも感じている。つまり、現在は、「世界各地で、さまざまな問題が噴出するとともに、国民の生活が苦しくなっている状態」とも想定されるために、間もなく、「いろいろなところで、人々の堪忍袋の緒が切れ始める可能性」も想定されるのである。

具体的には、「ネタニヤフ首相に対する不満が、ユダヤ人の内部からも噴出し始める可能性」であり、また、「ロシア国内で、プーチン大統領への反発が高まる可能性」、あるいは、「中国国内で習近平体制への不満が高まる可能性」などである。また、「米国をはじめとした先進諸国」においても、「金利上昇などがもたらす生活苦」への不満が高まるとともに、さまざまな金融混乱の発生も想定されるが、実際には、「貧富の差が拡大することにより、多くの人々が、大都会での生活に問題が発生している状況」のようにも思われるのである。

そして、いまだに「マイナス金利」が継続している日本においても、「円安」がもたらす「負の局面」が顕在化している状況とも思われるが、実際には、「食料品などの価格上昇により、エンゲル係数が高まり、生活が苦しくなっている状況」とも理解できるのである。つまり、「GDPが世界第4位となり、日本全体の体力が落ちている状態」であり、この点に関する注意点は、「日銀のバランスシート」だと考えている。

具体的には、現在、「日銀のバランスシート残高」が、史上最高額を記録しており、この原因としては、「政府や外国銀行からの借り入れ」が指摘できるが、より深刻な問題点としては、「増え続ける国家の借金に対する日本国民の不安や不満」が爆発し始める可能性が挙げられるようにも感じている。