ストックマーケットレポート・サンプル 2020.5.20号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

現在、人々の興味と関心は、「コロナ・ショック」や「実体経済のマヒ状態」が引き起こす「デフレ的な状態」に向いているようですが、私自身は、今回の「コロナ・ショック」が、これから想定される「世界的な大インフレ」に関して、「予行演習的な役割を果たしているのではないか?」とも感じています。つまり、今回の「コロナ・ショック」については、「目に見えないウイルスの蔓延」、そして、「病気の発症」という展開が、「数か月」という短期間のうちに発生したことも見て取れるわけです。

また、これから想定される「世界的な大インフレ」については、「数十年前から、目に見えないコンピューターマネーが、世界的に蔓延していた」という状況でもありました。つまり、「信用本位制」のもとで、「大量のマネー」が生み出されていた状況でもありましたが、今までは、「ゼロ金利」や「マイナス金利」などの「超低金利状態の蓋」で封印された「金融界のブラックホール」の内部で、「金利などが人為的に操作されてきた状況」だったことも理解できるわけです。

    戦後の世界情勢

    (出典:株式会社テンダネス)

別の言葉では、「2008年前後」に「約8京円」という規模にまで膨らんだ「デリバティブ(金融派生商品)」に関して、いまだに、「約2京円」しか処理できていない状況であり、そのために、現在でも、「世界各国の中央銀行が、さまざまな市場価格を強引に操作し、金利の上昇を防いでいる状況」とも言えるわけです。つまり、「真実の姿」が隠され、「嘘」や「誤魔化し」が、当たり前の状態となっているようにも思われますが、今回の「コロナ・ショック」で、広く認識されたことは、「自分の命が関わっている時には、決して、虚偽の報告が許されない」という「厳然たる事実」だったようにも感じられるわけです。