ストックマーケットレポート・サンプル 2020.6.30号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

今回は、「6月11日の日経新聞」に掲載された、「ジャック・アタリ氏(元欧州復興開発銀行総裁 )のコメント」や「秋田浩之氏(日経新聞コメンテーター)の意見」を紹介させていただきます。つまり、現在では、「コロナ・ショックの後に、どのような時代が訪れるのか?」について、いろいろな人がさまざまな意見を述べ始めていますが、この点に関して、私自身が強く感じることは、「決して、今までの価値観に縛られてはいけない」ということでもあるわけです。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、明日の世界の支配者は誰かという議論に関心が集まっている。現時点では、米国に代わって中国が超大国になるという見方が有力だ。予測には、一定の説得力がある。中国は広域経済圏構想「一帯一路」を掲げる経済大国であり、一層の軍事大国になる。技術力でも世界のリーダー格で、領土内には大量に資源が眠っている。金融面でも、デジタル人民元を発行して世界通貨をつくり上げようと画策しているようだ。(出典:ジャック・アタリ氏)

より詳しく申し上げますと、現在、「世界的な関心事」となり始めたのが、「明日の世界の支配者は誰か?」という問題であり、具体的には、上記のコメントのとおりに、「米国か、それとも、中国か?」という議論とも言えるわけです。つまり、「次の覇権国を模索する動き」のことですが、私自身は、全く違った考えを持っていますので、今回は、この点について、できるだけ詳しい検証を行ってみたいと思います。

    文明法則史学

つまり、私自身としては、上記の「文明法則史学」が、最も有効な理論のようにも感じていますが、残念ながら、現在は、「一部の人しか、この理論を知らない状況」とも言えるわけです。そして、結果としては、「従来の価値観に囚われることにより、将来の展望が説明できない状況」のようにも感じていますが、実際には、従来の「西洋的な価値観」、すなわち、「唯物論」や「お金が最も大切なものである」という観点に固執している状況のようにも感じられるわけです。