本間宗究(本間裕)のコラム
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2017.11.11
パウエル次期FRB議長について
「11月2日」に「パウエル次期FRB議長」が決定したが、「パウエル氏」の経歴や性格から判断すると、「2018年」は、本格的な「インフレ(通貨価値の下落)」が見え始めるとともに、「世界全体が混乱する可能性」を想定している。つまり、「パウエル氏」については、基本的に「弁護士」であり、「金融」や「経済」に対する理解度が、「前任者たちと比べて、大きく劣る可能性」を危惧しているからである。
また、「算命学」によると、「午未天中殺」という「今までの流れを終わらせる運命の持ち主」であるとともに、「人なつっこい社交家で明るく協調性に富んでいるものの、孤独な作業を嫌い、社会の上下関係をわきまえることができず、時に失敗する」、また、「商才があり、セールスマンになると成績を上げるが、学者や技術者など、ものを考える仕事には不向きである」とも説明されているのである。
このように、「2018年」については、すでに始まった「ギャロッピング・インフレ」が、より一層、激化するとともに、「ハイパーインフレ」への移行を考える必要性があるものと考えている。つまり、現在は、典型的な「通貨の堕落」が進展した結果として、古典的な「インフレ(通貨価値の下落)」」が進行しているものと考えているが、残念ながら、日本では、いまだに、この点がほとんど理解されていない状況とも思われるのである。
別の言葉では、「2007年から2008年」に発生した「GFC(世界的な金融大混乱)」が「金融の大地震」であり、その後は、「クリーピングインフレ(忍び寄るインフレ)」が襲ってきたものと考えている。また、「2016年7月」の「マイナス金利のピーク」から「ギャロッピング・インフレ」へと変化し、その結果が、現在の「世界的な株高」とも考えられるのである。しかし、実際には、経済学者の「ケインズ」の言葉のとおりに、「通貨の堕落が引き起こすインフレについては、100万人に一人も気づかないうちに進行する」という展開となっており、そのために、今後の注目点は、「いつ、世界中の人々が、本当の原因に気付くのか?」だと思われるのである。
また、「ギャロッピング・インフレ」の特徴としては、「企業は儲かるものの、年金生活者やサラリーマンの生活が苦しくなる」という点が挙げられるが、今後の注目点は、「国民が、どこまで、現在の超低金利状態に我慢できるのか?」でもあるようだが、実際には、「金利の上昇」が「日銀」や「政府」の財政問題を悪化させ、その後、「紙幣の大増刷」が引き起こす「ハイパーインフレ」に繋がる状況も想定されるのである。