本間宗究(本間裕)のコラム

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2018.4.2

金融抑圧の終了する日

「2008年9月のリーマンショック」以降、私が最も悩まされた問題は、「何時、世界の金利が上昇を始めるのか?」ということだった。つまり、「2008年前後のGFC(グローバル金融危機)」で「世界のマネー残高がピークを付けた」という状況でありながら、その後、「お金の値段」を表す「金利」が低下を続けてきたからである。そのために、私自身としては、「デリバティブ(金融派生商品)の大膨張」が、その後の「量的緩和(QE)」に対する資金源であると考えるとともに、「暦の左右対称理論が利用できるのではないか?」とも考えていた。

つまり、今までは、「2001年」に発生した「9・11事件」が、「デリバティブ大膨張の起点」であり、また、「同様の期間を当てはめることにより、金融抑圧の終了時期が読めるのではないか?」とも考えていたのである。しかし、実際には、予想が外れ、想定外の「超低金利状態」が継続したのだが、今回は、この点に関して、新たな「閃き」が得られたようにも感じている。

暦の左右対称理論

具体的には、単純に、「信用崩壊の終了時期」とも言える「LTCMの破綻」が発覚した「1998年9月18日」を起点にして、「2008年9月15日」に発生した「リーマンショック」に対して、「暦の左右対称理論」を応用する方法である。別の言葉では、今まで、「末尾に7の付く年に、金融混乱が発生する」という点にとらわれ過ぎていたようだが、実際には、「末尾に8のつく年」に、「信用収縮」や「マネーの大膨張」が転換点を迎えていたのである。

そのために、今回は、「2018年の9月半ば」が、「金融抑圧の終了する時期ではないか?」とも感じているが、この点については、今後、「円高、株安、そして、国債の買い」という「プログラム売買」に関して、「巻き戻し」が顕著になった時に、私の仮説が正しいか否かが判断できるものと考えている。