本間宗究(本間裕)のコラム

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2018.6.12

次元の研究

先日、驚かされたことに、「自然科学における次元の研究」があった。具体的には、現在、「11次元」まで理論的に解明されているとのことだが、この点については、「スーパーストリング(超ひも)理論」と言われるものが、現在の最先端理論であり、中心的な研究を行っているようだ。また、私自身の感想としては、「社会科学との、大きな違い」でもあったが、基本的に、「自然科学」も「社会科学」も枝葉の学問であり、二つが合わさった時に、「宗教」という「宇宙を示す教え」の全体像が示されるものと考えている。

別の言葉では、「天地自然の理」や「神の智慧」が「宗教の本質」だと思われるが、現在では、「特定の教団組織」などに加盟することが「宗教の実践」とも考えられている。つまり、100年ほど前に起きた「科学と宗教との戦い」において、科学が全面的な勝利をした結果、「宗教はアヘンであり、危険なものである」というような理解が、いまだに、人々の常識となっているようにも感じられるのである。

そして、「お金」が「現代の神様」となり、人々の行動規範を縛り付けているものと考えているが、この点については、間もなく、大きな変化が起こるものと想定している。つまり、「お金」は、基本的に、「信用」を形にしたものだが、「マネーの大膨張」が意味することは、「根底の信用が使い果たされた状況」を意味しており、実際に、現在では、「何も信用できないような社会」が形成されたことも見て取れるのである。

別の言葉では、「絆の断絶」が発生しているようだが、この時に、前述の「超ひも理論」が参考になるようだが、実際には、「ゼロ次元から3次元までの絆」を理解し、「人々の信用が、どのようにして形作られたのか?」を考えることである。そして、この点が理解できた時に、「経済学」を始めとした「社会科学」が、飛躍的な発展期を迎えるものと想定しているが、時期的には、たいへん近くなったようにも感じている。

つまり、「時代の激変期に、偉大な理論が誕生する」ということが、過去の歴史が教えることであり、今回も、同様の展開を想定しているが、今回は、過去300年間に発展した「自然科学の理論」が、「社会科学」に応用が可能な状況のようにも思われるのである。別の言葉では、かつての「ニュートン」のように、「なぜ、リンゴは、常に地球の中心に向かって動くのだろうか?」という純粋な疑問を持つ人々が、数多く出現することにより、「経済学を始めとした社会科学が、飛躍的に進化する可能性」であり、この時に、本当の「宗教」が理解され始めるものと思われるのである。