本間宗究(本間裕)のコラム
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2019.2.7
心の役割
「心」については、「生命の誕生」、すなわち、「魂」が「肉体」に入った時に生まれ、その後、「肉体を動かす役割」を持っているものと考えている。つまり、「鉄人28号」を動かす「リモコン」のような役割のことだが、この時には、「マズローの欲求5段階説」が指摘するとおりに、さまざまな「欲求」が、大きな意味を持っているようである。具体的には、最初に、「生理的欲求」という「生命や種族の維持に関する本能」であり、次に、「安全の欲求」という「生活や健康などを維持しようとする欲求」、そして、「社会的欲求」という「自分が社会において必要とされる欲求」や「承認の欲求」という「自分が価値ある存在と看取られる欲求」のことである。
そして、最後に存在するのが、「自己実現の欲求」という「自己の持つ能力や可能性を、最大限、発揮しようとする欲求」のことだが、私自身は、「この欲求が、実は、使命と呼ばれるものではないか?」とも感じている。つまり、「東洋学」では、「全ての人間は、使命を持って、この世に生まれる」と言われており、私自身も、この点には賛同しているが、問題は、「何が自分の使命なのかは、年齢を重ねないと見えてこない」という点である。
別の言葉では、「さまざまな試行錯誤」を経たのちに、「自分の使命」が理解できるものと思われるが、この点に関して、重要な役割を果たすのが「心」のようにも感じられるのである。具体的には、「自分が心から望むこと」に対して、「日々、全力を費やした時に、本当の満足感が得られる状況」のことであり、この時には、ほとんどの人が「幸福感」を持つものと考えている。そして、重要な点は、「心は、時空を越えて移動が可能だ」という事実であり、また、「自分の理解できる範囲内にしか、心が到達しない可能性」である。
つまり、「過去の歴史」については、「本」や「映像」などにより理解せざるを得ないわけであり、また、「目の見える範囲内、あるいは、心の届く範囲内に限り、目指すものや心指すものが理解可能な状況」が想定されるのである。また、今後は、「自然科学」や「社会科学」が、更なる発展を遂げることにより、すでに海外で研究されている「魂の存在」のみならず、「心」と「肉体」の関係性などが解明されるものと考えている。
そして、このことが、今後の「東洋の新時代」に対して、最も期待することだが、この時に最も重要なことは、やはり、「世界は神の創造したものである」という点を理解することだと思われるが、「全ての人に寿命が存在する」という事実は、やはり、「人間の傲慢さ」を戒めるために存在するようにも感じている。