本間宗究(本間裕)のコラム

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2020.11.20

資本主義と民主主義

投資で重要なポイントは、「好悪の材料が、どの程度、株価に織り込まれているのか?」を適切に判断することである。そして、決して、「バブル」に踊らされず、また、「底値」で悲観しない態度を維持することだと考えているが、より具体的には、周りの人々を見まわしながら、「何割の人が、一つのテーマを信じ込み、実際に投資しているのか?」を冷静に判断することである。

そして、このような観点から言えることは、現在の「デジタル革命」や「デジタル通貨」が、「世界的なバブルの状態ではないか?」ということでもあるが、ご存じのとおりに、「バブル」は、「弾けた時に、初めてバブルの存在が認識される」という特徴が存在するのである。しかも、「マネーの歴史」を研究すると、「1971年のニクソンショック」以降、私が提唱する「信用本位制」が始まり、しかも、過去の30年間程度は、「デジタル通貨の大膨張」という、人類史上、未曽有の状態となっていることも見て取れるのである。

このように、現在は、歴史上、きわめて異常な事態となっているようだが、実際には、世界中の人々が、「目の前に展開する景色」に目を奪われ、「現在の状況が永遠に続く」と錯覚しているものと感じられるのである。つまり、「デジタル革命」という言葉を信じ込んでいる状態のことだが、実際には、「資本主義」や「民主主義」という言葉などと同様に、「すでに、時代遅れになっているのではないか?」とも思われるのである。

より詳しく申し上げると、これから想定される「金利の急騰」、そして、「大インフレ」により、世界は、一挙に、「東洋の時代」に突入するものと考えており、この時には、「唯物論」ではなく、「唯心論」が中心的な価値観となる時代が想定されるのである。そして、この点に関して、「民主主義」や「資本主義」が参考になるものと感じているが、実際には、「ニーチェ(1844年-1900年)」が述べた「神は死んだ」という言葉のとおりに、「20世紀」というのは、「マネー(お金)」が神様となり、また、「力を持った人類が、自然を征服する」という「人類至上主義」の時代だったようにも感じられるのである。

しかも、「第二次世界大戦」までの日本は「軍部の支配下に置かれた時代」、そして、その後の「約76年間」は「官僚の支配下に置かれた環境破壊の時代」だったものと思われるが、このような状態を、多くの人々は「民主主義」と理解したようにも感じられるのである。しかし、今後は、「デジタル通貨の完全消滅」とともに、「国民の覚醒」が始まり、この時に理解されることは、「資本主義の終焉」や「大自然の大切さ」とも思われるのである。