本間宗究(本間裕)のコラム
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2022.1.4
FRBの闇
昨年末、米国のFRB は、突如として、重要な情報開示を行った。具体的には、「2019年9月17日以降に、FRBが緊急融資を行っていた銀行名」であり、このことは、「2年以上も実名が明らかにされず、ドっド・フランク法の期限の直前に報道された」という状況を意味しているのである。そして、今回、報道された金融機関は、私の想定どおりに、「JPモルガン、GS、そして、シティ」という「デリバティブ取引の大手金融機関」だったが、「2021年の末に、この事実が報道された」ということには、「暦のフラクタル(相似形)」の観点からも、きわめて大きな意味があったようにも感じている。
つまり、「11月23日に想定していたXデー」について、「政府やメガバンクなどの力により、強引に隠蔽され、先送りされていた可能性」のことであり、また、この点について、「1月から2月にかけて、実証できる可能性」のことである。別の言葉では、「2022年2月2日」という「暦のフラクタル上、過去と将来が交錯する日」に向けて、「2021年の波動が、凝縮された形で、1月の相場に反映される可能性」のことである。
より具体的には、「2021年の展開」と同様に、「世界中の人々が、デフレからインフレへの認識変化を起こした状況」が、「2022年1月の相場に反映される可能性」のことである。あるいは、「FRBなどによる隠ぺい工作が功を奏し、今までは、世界中の人々が、金融混乱の本質を理解していなかった状況」に関して、間もなく、「何らかの大事件が発生し、一挙に、現実世界に引き戻される展開」のことである。
別の言葉では、現在の「デジタル(DX)革命のバブル」に関して、「FRBが異常な資金供給を行いながら、延命措置を実施している状況」のことでもあるが、実際のところ、この点については、すでに限界点に近づきつつある状況とも考えられるのである。具体的には、昨年の12月15日に引き上げられた「米国の債務上限」に関して、すでに、「急速な勢いで、残高の増加が進展している状況」となっているのである。
あるいは、「リバースレポ」という「短期資金の寄せ集め」に関しても、すでに、限界点に行き着いた可能性も考えられるために、現在は、徐々に、最後の手段である「紙幣の増刷」に訴え始めた段階とも想定されるのである。そして、この点が理解されるタイミングとしては、やはり、「2月2日」が予想されるわけだが、このことが、私自身の「第二番目の検証事項」であるとともに、「なぜ、11月23日の最初の検証が間違えたのか?」も説明可能な状況のようにも感じている。