本間宗究(本間裕)のコラム

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2022.1.21

インフレと脱炭素の関係性

最近、気になる記事やコメントとして、「インフレと脱炭素の関係性」があるが、具体的には、「地球環境の保全には脱炭素が必要であり、この時に、物価上昇を意味するインフレは妨げになる」というような論調のことである。つまり、「インフレは地球環境にとって、好ましいものではない」というような結論とも思われるが、このことも、結局は、「正しい分析(分け方)ができないために、正しい結論に繋がらない状況」とも言えるようである。

具体的には、「プライスメカニズム」に関する「正しい理解」のことであり、実際には、「大量に存在するものは価格が低下し、より多く消費される傾向がある」という事実のことである。別の言葉では、「実体経済」と「マネー経済」との正しい分類のことでもあるが、実際のところ、過去数十年間は、「大量に創りだされたデジタル通貨の存在により、いろいろな実物商品の価格が不当に抑えられていた状況」とも想定されるのである。

つまり、現在の「地球温暖化」に関しては、大量に存在する「デジタル通貨」が、さまざまな商品の市場価格を歪めた結果として、適正な消費や分配が実施されてこなかった可能性も想定されるのである。そして、結果としては、「お金儲けのためなら、地球環境を破壊しても良い」と考える人々が増えた状況でもあったが、このことは、「西洋人の価値観」である「人類は、自然を征服すべきである」の帰結とも考えられるのである。

そのために、現時点で必要なことは、「過去数百年間の歴史を研究して、地球温暖化の原因を徹底的に探り出すこと」であり、また、「11次元にまで上昇した自然科学を有効利用して、3次元のレベルにとどまっている社会科学を急速に進歩させること」だと感じている。つまり、「現時点における実体経済だけの研究」にとどまっている「経済学」を中心にして、「四次元」という「時間的な関係性」、あるいは、「五次元」という「あの世とこの世の関係性」などを加味することにより、「人間社会の実情」に関して、より高度な分析が可能なものと思われるのである。

別の言葉では、この変化が実現しない場合には、「地球上における6度目の大量絶滅」、すなわち、「かつての恐竜と同様に、人類の存在そのものが許されなくなる状態」も想定されるのである。つまり、一人ひとりの人間が、大リーグの大谷翔平選手のように、持って生まれた才能を発揮し、人類の発展に貢献する状況のことでもあるが、この時に必要なことは、「気付き」という「人類の覚醒」であり、このキッカケとなるのが、「現代の神様であるデジタル通貨が、単なる紙切れに変化する事態」だと感じている。