
本間宗究(本間裕)のコラム
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2024.12.17
金融機関の信用消滅
7月の「野村証券営業マンによる強盗殺人未遂と放火の罪で起訴された事件」に続き、最近の日本では、10月に「三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件」が発生したが、このことは、すでに進行している「世界的な信用消滅」を象徴する具体例のようにも感じている。つまり、現在の「世界的な金融ステム」や「信用本位制と呼ぶべき通貨制度」については、根底に存在する「人々の信用」が基本となっているものの、現在では、「信用を裏切るような事件が頻発する状況」となっているのである。
より詳しく申し上げると、「1971年のニクソンショック」から始まった「人類史上、未曽有の通貨制度」については、ご存じのとおりに、「実物資産との関連性が完全に断たれた状況」となっており、その結果として、「糸の切れた凧」のような状態となり、急激な「マネー大膨張」を引き起こしたことも理解できるのである。別の言葉では、「グローバル共同体」の誕生に伴う「共同体の規模拡大」により、「世界的な信用量の増加」が「大量のデジタル通貨」を産み出した状況のことである。
しかも、今回は、「世界的なコンピューターネットワーク」の発展により、「お金」と「商品」とが直接に結び付く関係性が出来上がったものの、この結果として発生したのが「さまざまな詐欺事件」だったことも理解できるのである。つまり、今までは、「問屋」などの存在により、「商品や取引の信用」が保たれていたものの、現在では、「ハッカーなどの取引相手を騙すことに特化した集団」までもが、大量に発生する状況となっているのである。
そして、この原因としては、やはり、「800年ごとに交代する東西文明の存在」が挙げられるものと思われるが、実際には、「西暦1200年から2000年」までの「富の時代を象徴する西洋文明」が終焉の時を迎えた可能性のことである。つまり、「西暦400年から1200年」までの「神の時代を象徴する東洋文明」の時に醸成された倫理観が、その後の800年間に、完全に失われた状況とも理解できるのである。
そのために、これから想定される展開としては、やはり、「1600年前の西ローマ帝国の崩壊時に発生した大混乱」が考えられるが、唯一の救いとなるのは、「11次元にまで進化した自然科学」が、今後、「3次元にとどまっている社会科学」に対して、「どれほどの影響力を与えられるのか?」であり、実際には、「キリスト教のアセンション」のように、「人々の精神レベルの上昇」の結果として、「戦争や軍備力を必要とせず、世界全体が信用により結ばれた社会が誕生する可能性」のようにも感じている。