ストックマーケットレポート・サンプル 2016.3.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

この10日間にも、実に、いろいろな事件が起きましたが、その中で、特に、私が気になった点は、「2月24日」に「東電」が発表した、「炉心溶融(メルトダウン)の判定基準」に関するニュースでした。具体的には、「炉心溶融の判定基準マニュアル」について、「その存在に、5年間も気付かなかった」、また、「判定基準に従えば、3日後の3月14日に、炉心溶融が判定できていた」という報道のことです。つまり、あまりにも「国民」を愚弄したような報道のようにも感じられるとともに、何らかの「メッセージ」が込められているようにも思われたわけです。

具体的には、現在の「原発問題」と「マネーの大膨張問題」には、数多くの「共通点」があるようにも感じていますが、実際に、「どちらも、実体経済の成長に、大きな貢献をした」という点が挙げられるわけです。そして、「核のゴミ」と同様に、現在では、「大膨張したマネー経済を、どのようにして収縮させるのか?」が、世界的な大問題となっているようにも感じられますが、この時の「相違点」としましては、「原発問題」に関して、「世界中の人々が、その存在に気付いている状況」が指摘できるようにも思われるわけです。

つまり、「原発の安全神話」につきましては、現在、完全に崩壊している状況とも言えるわけですが、一方で、「マネーの大膨張問題」につきましては、いまだに、「神話」が存在するとともに、「国債価格が大暴落した時に、どのような事が起こるのか?」について、「真剣に憂慮する人が、ほとんど、存在しない状況」とも考えられるわけです。別の言葉では、依然として、「マネーに対する神話」が存在しているために、現在、「世界的なマイナス金利」が発生しているものと考えられるわけです。

そして、現在の「原発に関する、いろいろな事件」につきましては、実際のところ、世界的に進行している「信用崩壊」について、「世界中の人々の目を覚ますための、天からのメッセージ」だったようにも思われるわけです。また、より大きな「メルトダウン」である、現在の「金融混乱」に関する、一種の「天からの警告」だったようにも感じていますので、今回は、「2011年の3・11大震災以降、どのような展開となったのか?」を、より深く検証してみたいと思います。