ストックマーケットレポート・サンプル 2016.5.30号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

最近も、実に、いろいろな事件が起きていますが、今回、気になった出来事は、次の五件でした。

① :三菱自動車へ日産が巨額出資する件

② :舛添都知事の「カネ」に関する疑惑

③ :オリンピック誘致に関する疑惑

④ :北朝鮮の党大会

⑤ :消費増税先送りに関する報道

そして、これらの報道で感じたことは、「今年の暦」に関する「私の認識不足」であり、実際には、「暦の半分しか、注目していなかったのではないか?」ということでもありました。具体的には、今年の暦が「丙申(ひのえ さる)」であり、「十干」の「丙」が意味することは「明らか」でもあるわけです。つまり、「いろいろな事実が明らかになる、あるいは、暴露される」という展開のことですが、実際に、今年は、この通りの状況となっているようです。しかし、問題は、「十二支」である「申」に関する、私の理解が足りなかった可能性でもあるわけです。

より詳しく申し上げますと、今までは、「申」は「伸」に繋がり、「昨年の動きが、今年も進展する」と考えていましたが、今回の「一連の事件」で気付かされたことは、もう一つの解釈である「申は神に繋がる」ということでもありました。つまり、「神」という文字は、「示す」と「申す」に分解されるわけですが、このことは、「世の中の真理を示し、申すのが神である」ということを意味しているわけです。ただし、「天に声なし、人をして語らしむ」という言葉のとおりに、「世の中の真理は、実際の出来事や、人の言葉などを介して、伝えられ、語られる」という状況でもあるわけです。

そして、今回、「なぜ、このような感想を持ったのか?」につきましては、実際のところ、「天網恢恢(かいかい)、疎にして漏らさず」という「老子の言葉」が、胸中に閃(ひらめ)いたからです。つまり、「天の網は巨大で粗く見えるが、決して、悪事を見逃さない」というものですが、この言葉は、「勧善懲悪」にも繋がっており、内容としましては、「悪事は、最初に成功したように見えるものの、最後には、必ず、失敗に終わる」という意味を持っているわけです。

あるいは、「非理法権天」という言葉のとおりに、「法の支配が行き過ぎると、権力の暴走が起きやすくなる」、しかし、「最後には、天地自然の理が働き、世の中は正常な状態に戻る」という状況を表しているわけです。そして、この観点から、上記の「五件の出来事」につきまして、再度、検証しますと、「現在が、どのような状況なのか?」が、より詳しく理解できるようにも感じたわけです。具体的には、最初の「三菱自動車の燃費偽装事件」が、「三菱グループ」という「明治以来の巨大な財閥組織」に関して、「天からの警告」だった可能性のことです。