ストックマーケットレポート・サンプル 2016.11.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

前回のレポートで申し上げましたように、「10月14日」の「イエレン議長の問題提起」では、「経済学の未熟さ」が露呈されるとともに、「現在が、どれほど大きな歴史的転換期なのか?」が示されたようにも感じています。別の言葉では、「経済学」を始めとした「社会科学」につきまして、「今後、大きな変革期を迎えるのではないか?」とも思われますので、今回は、この点につきまして、できるだけ詳しく説明させていただきたいと思います。

また、「東洋学」におきましては、「宗教」と「科学」の関係につきまして、基本的に、次の図のように理解されているようです。つまり、「宗」には「宇宙を示す」という意味があり、そのために、「根本的な学問」であるとも考えられていますが、一方で、「科」には「枝」という意味があり、「物事を区分した学問」とも考えられているわけです。別の言葉では、「天地自然の理」を教えたものが、本来の「宗教」であり、また、「科学」は、「区分された学問」であるとともに、「自然科学」と「社会科学」とに分けられるとも考えられているわけです。

ただし、現在、「ウィキペディア」では、「宗教」について、次のように説明されていますが、今後は、この点に関しましても、大きな「意識や認識の転換」が起こるものと考えている次第です。

宗教(しゅうきょう、英: religion)とは、一般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである。(出典:ウィキペディア)

より詳しく申し上げますと、今から300年ほど前に、「自然科学」の分野では、すでに、歴史的な大転換が発生したわけですが、今度は、「社会科学」の分野で、同様の大転換が見られるものと考えているわけです。具体的には、「ケプラーからニュートンへ」という言葉で説明されているように、今から300年、あるいは、400年前の「自然科学」も、現在の「社会科学」と同様に、きわめて、未熟な学問だったものと思われるわけです。つまり、「天動説」という「地球が宇宙の中心である」という理論や、あるいは、「地球平面説」という「地球は球体ではない」というような理論までもが信じられていた状況のことです。