ストックマーケットレポート・サンプル 2017.2.28号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

私自身は、今年で、「金融」や「投資」に携わって「41年目」になりますが、この間を振り返りますと、実にいろいろな体験をすることができたものと感じています。具体的には、「1980年の金(ゴールド)バブル」に始まり、その後の「日本の土地や株バブル」、そして、現在の「マネーの大膨張」や「マイナス金利」などですが、この時に体験した「不思議な出来事」としましては、「2月に発生する事件」がありました。つまり、「2月に起こる事件」は、「思いがけない出来事でありながら、結果としては、その年を象徴していた可能性」のことになります。

より詳しく申し上げますと、最も印象に残っているのが、「2001年のえひめ丸事故」でしたが、私自身としましては、「2000年の8月」に「マネーの逆襲」という本を上梓し、その中で、「2001年に、血を見るような大事件の発生」を予想していたわけです。具体的には、「60年サイクル」や「暦」の観点から、「末尾に1の付く年には、血を見るような大事件が発生する可能性が高い」、しかも、「2001年は、大東亜戦争勃発後60年目にあたるために、8月から12月までの期間に、大事件が発生するのではないか?」と考えていたわけです。

そして、結果としては、「9・11事件」が発生しましたが、実は、この前に、前兆的な出来事である「えひめ丸事故」が「2月」に発生し、その時に、「その後の大事件の発生」について、確信を抱いた記憶があるわけです。具体的には、「2001年」が「辛巳」という暦であり、このことは、「地中に潜っていた蛇が地表に顔を出し、血を見るような事件を発生させる」という意味を持っていたわけですが、その前に、「パールハーバーで、米国潜水艦が突如として浮上し、えひめ丸を沈没させた」という、その年を象徴するような事故が発生したわけです。

そのために、当時は、「8月から12月」という期間に、大きな注意を払っていましたが、実際に、「9・11事件」の映像を見た時に、「2月の事件は、このことを象徴していたのか?」と、改めて驚かされた記憶があるわけです。ただし、その時には、「なぜ、ニューヨークで、二つの金融ツインタワーが崩壊したのか?」が理解できず、その後、「2011年の3・11の大震災まで悩み続けた」という状況でもありましたが、この点につきましては、「金融大地震とインフレの大津波」の著書で詳しく説明しましたので、今回は、省略させていただきます。

このように、「2月に発生する事件」につきましては、その他の数多くの例からも、「その年を象徴するような事件になりやすい」と考えていますが、今回、驚かされたことは、やはり、「金正男氏の暗殺事件」と「有名女優の出家事件」でもありました。つまり、「2017年」につきましては、「激変の年」になるものと考えていますが、この点を考えるうえで、大きなヒントになるのが、上記の「二つの事件」のようにも思われるわけです。