ストックマーケットレポート・サンプル 2017.3.20号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
現在、世界の注目は、日本時間の「3月15日」と「3月16日」の「イベント(出来事)」に集中しているようですが、具体的には、「日銀の金融政策決定会合」や「オランダの総選挙」、そして、「米国のFOMC(連邦公開市場委員会)」と「米国の債務上限期限」のことになります。そして、私自身としましては、「米国のFOMC」と「米国の債務上限期限」が気に掛かる状況でもありますが、実際には、「アメリカの利上げ」が、ほぼ確実視されている状況下で、「利上げが実施された時に、米国のみならず、世界の国債価格が、どのような動きを見せるのか?」という点になります。
より具体的には、上記のグラフのとおりに、今回、「三度目の利上げ」が実施される可能性が高まっていますが、「相場」におきましては、往々にして、「三度目の正直」という格言が当てはまる場合が多いというのが「私自身の経験則」でもあるわけです。つまり、「個別銘柄」におきましては、「ストップ高が三日間連続した時には、目先の天井を付ける可能性が高い」、また、「個別銘柄の信用規制も、三回目に悪影響を与えやすい」などの例が指摘できるからです。
そのために、今回、予想されている「米国の利上げ」につきましても、「三度目の利上げが実施されると、国債価格の暴落が、世界的に発生するのではないか?」とも危惧されるわけです。しかも、今回は、同じ日に、「米国の債務上限」に関する「期限」が到来しますので、今年の「3月15日(日本時間の3月16日)」につきましては、「海外でも、大きな危機感を持って見守っている状況」とも言えるようです。具体的には、「IDES OF MARCH」という、私自身にも初めての言葉が使われていますが、このことは、「3月15日」を意味しており、実際には、「ローマ時代の暦」で「ジュリアス・シーザーが殺された日」とも説明されているわけです。
ただし、過去の歴史を見ますと、「その他には、3月15日に、目立った事件が起きていないのではないか?」とも思われるわけです。そのために、過度に、上記の日付にこだわる必要性はないようにも思われますが、今回、私自身が気になるのは、「米国の債務上限問題が、今後、どのような展開を見せるのか?」ということでもあるわけです。つまり、この問題につきましては、下記のグラフのとおりに、「2015年の10月」に、「債務の上限額が、2017年の3月15日まで、一時的に棚上げされた」という状況でもあったわけです。