ストックマーケットレポート・サンプル 2017.5.30号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
「5月17日」に、突如として、「米国株の急落」が発生しましたが、この理由としましては、ご存知のとおりに、「トランプ大統領のロシア疑惑と弾劾の可能性」が報道されています。そして、混乱時の「資金の流れ」を見ますと、今までと同様に、「プログラム売買」が実施されたことが見て取れますので、実際には、「国債を買い、円高ドル安にして、株式を売る取引」だったことが理解できるようです。つまり、今回も、「国債を買い支える動き」だったようですので、「決して、株式に弱気にならず、反対に、今後の反動に期待していただきたい」と思います。
別の言葉では、「トランプ大統領への信頼感」が、本来、「米国への信頼感」と同じ意味を持っており、「米国への信頼感」が低下した時には、「米国債の価格暴落」が発生するものと思われるからです。しかし、実際には、上記のチャートのとおりに、「国債価格」が急上昇し、一方で、「株価」が急落したことも理解できますので、このことは、いまだに、「金融のコントロール」が実施されている状況を表しているようです。ただし、実際のところは、「無理な取引により、急速に国家の体力が失われている段階」のようにも思われます。
そして、「暦の観点」からは、後で述べますように、「7月の半ば」にも、「限界点」が訪れ、「国債価格の暴落」が始まる可能性が高くなっているようですので、現時点では、「5月12日」に発生した「世界同時サイバー攻撃」につきまして、「より深い分析が必要ではないか?」とも考えています。つまり、今回の事件は、「金融面でのテロ攻撃」であり、今後、「世界の金融界」に対して、きわめて大きな悪影響を及ぼすものと想定していますが、この点を理解するためには、やはり、「お金の性質」や「信用創造の仕組み」などを、より深く理解する必要性があるものと思われるわけです。