ストックマーケットレポート・サンプル 2017.6.30号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
「2017年4月」から「2018年1月」までの「10か月間」につきましては、以前に申し上げましたとおりに、いろいろな「大事件」が発生し、「世界中の人々の意識変革」が起こる時期になるものと想定しています。具体的には、「西洋の時代」を象徴する「マネー」に関して「大きな変化」が発生し、結果として、「東洋の時代」への移行が、はっきり見え始める可能性のことです。別の言葉では、「唯物論」から「唯心論」への「大転換」でもありますが、今までの「3か月間(4月から6月)」までの動きを見ますと、「ほぼ想定どおりの展開ではないか?」とも感じている次第です。
より詳しく申し上げますと、「マネー」や「通貨」は、基本的に、「信用」で成り立っていますが、この点に関して、最も大きな影響力を持つのが「国家の力」とも考えられるわけです。つまり、人々が、「国家」を信用すればするほど、「マネーの力」が強くなり、結果として、「金利の低下」が発生するわけですが、この点につきましては、その前の「10か月間」である「2016年6月」から「2017年3月」までの期間に、すでに、「大転換」が発生した状況とも言えるようです。
具体的には、上記のチャートのとおりに、昨年の半ばに、史上初めての「マイナス金利」がピークを付け、現在では、世界的な「金利の上昇(国債価格の下落)」が始まっていることが理解できるわけです。つまり、「約35年間も継続した世界的な金利低下」が終了し、また、「現代通貨への過剰な信用度」が減少することにより、「徐々に、人々の意識が変化している状況」とも考えられますが、これからは、「想定外の事件」を経験することにより、「ある時点で、突如として、急激な認識の変化が発生する状況」も予想されるようです。
別の言葉では、現在が、「すでに変化が発生していながら、そのことに気付いていない段階」、すなわち、「現実」と「認識」との「タイムラグ」が存在する状況であり、そのために、これから発生するのが、「人々の認識を変化させる大事件」とも想定されるわけです。具体的には、「10年前のデリバティブ・バブル」のように、「2007年前後に、デリバティブの大膨張がストップした」という状況でありながら、「実際の大事件」、つまり、「100年に一度の金融大混乱」が発生したのが、「2008年の9月」でもあったわけです。