ストックマーケットレポート・サンプル 2017.6.20号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
この10日間は、「加計(かけ)学園問題」で、マスコミが賑わっていますが、当初は、「安倍首相」を始めとした「与党」や「官僚」が、「真相の解明を、徹底的に拒否していた状況」でもありました。つまり、「安倍首相の関与」が疑問視され、また、「今治市の税金が96億円も投入されている事実」などに関して、「多くの国民」が疑問を抱いていながらも、「与党」からは「出所の分からない文書に対しては調査する予定がない」という返答しか出てこなかったわけです。しかし、その後、突如として、「安倍首相が、真相の解明を指示した」という変化が発生したことも見て取れるわけです。
ただし、「いつ、どのような結果報告がなされるのか?」、また、「発表後に、どのような展開となるのか?」などは、今後も、注意深く見守る必要性がありますが、私自身が、この事件から思い出されたのは、最近の「東芝事件」であり、また、「パククネ前韓国大統領の事件」でもありました。具体的には、「非理法権天」という言葉のとおりに、「権力の暴走が、どのように終焉したのか?」、また、「天地自然の理が、どのようにして働いたのか?」ということですが、基本的には、「どの国」においても、また、「どの時代」においても、「権力を持った人々は、ありとあらゆる手段を使い、自分たちに不都合な真実を隠そうとする傾向」が存在するようにも感じられるわけです。
しかし、「時間の経過とともに、問題が大きくなり、隠しきれなくなった」というのが、「東芝事件の経緯」であり、また、「国民の不満が大きくなり、官僚組織が実態を調べ始めた」というのが、「パククネ前韓国大統領事件の経緯」でもあったようです。そのために、今回の「加計学園問題」につきましても、「今後、どのような展開になるのか?」に、大きな注意を払っていきたいと考えていますが、基本的には、「真理は必ず露見する」、そして、「異常事態は必ず是正される」ということが「天地自然の理」とも言えるようです。
ただし、この時の注意点は、「根本」と「枝葉末節」の区別とも言えるようです。具体的には、「マネーの大膨張」が、現時点の、最も根本的な問題であり、一方で、上記の「さまざまな事件」につきましては、「枝葉末節的な意味合いを持った出来事」のようにも感じられるわけです。別の言葉では、以前に申し上げました「思考の三原則」、すなわち、「目先に捉われず、長い目で見る」、「物事の一面に捉われず、多面的に見る」、そして、「枝葉末節に捉われず、根本的に考える」という態度が、これから予想される「金融大混乱期」におきまして、より一層、必要とされるものと考えられるわけです。
また、この時に重要な点は、「歴史の真実や真理」を、よく考えることでもあるようですが、この点につきましては、現在、マスコミでも、かつての「西山事件」が報道され、「権力者による、問題のすり替え」に対する危険性が指摘されています。具体的には、「ウィキペディア」で、次のように説明されていますが、実際には、きわめて難しい問題点も含まれていますので、今回は、以前に紹介しました「グレーヤーズ氏」という「金融専門家」の意見を説明させていただきながら、「歴史の真実」などに関して、「過去の偉人が、どのように考えたのか?」を見ていきたいと思います。