ストックマーケットレポート・サンプル 2017.10.30号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
「10月22日の衆議院選挙」は、事前の「マスコミ予測」のとおりに、「自公の与党政権が圧勝」という結果に終わりました。そして、この原因としては、やはり、「民進党の分裂」が指摘できるようですが、今後、国会が再開されますと、当然のことながら、「森友、加計問題」が再燃するとともに、「国家の財政問題」が注目され始めるものと想定されるわけです。また、今後は、「消費増税」が実施されるものの、「増税分」が「国債の償還」ではなく、「国民の福祉」に使われるために、「国家の財政問題」も再燃するものと思われるわけです。
そのために、今後は、「日銀」を始めとした「先進各国の中央銀行」が、「どのようにして、国家の財政問題に対応するのか?」、つまり、「どのような金融政策を実施するのか?」などが、大きな注目点とも考えられるわけです。ただし、今までの推移からもお分かりのとおりに、「大きな流れ」は、すでに確定し、かつ、動き始めた状況とも思われますので、後は、「この流れに従いながら、どれほど、利益を得ることができるのか?」、また、「これから想定される大混乱期を、どのようにして生き延びるのか?」に、最大限の注意を払っていきたいとも考えている次第です。
そして、この時に必要なことは、「日々の出来事に注意を払う」、また、「自分の相場観を常にチェックする」という態度とも考えていますが、今回は、この点に関して、私自身が驚かされるとともに、呆れる事件が発生しました。具体的には、前回のレポートで申し上げました「神戸製鋼のデータ改ざん問題」ですが、現在では、「40年も前から、データの改ざんが行われていた」とも報道されているわけです。つまり、「なぜ、今になって、このような問題が表面化したのか?」、あるいは、「なぜ、40年間も、不正が継続できたのか?」などが、現時点で腑に落ちない状況でもあるわけです。
そのために、今回は、この点につきまして、よく考えてみたいと思いますが、基本的に、「未解決の問題」に遭遇した時には、「般若心経」が参考になるものと考えています。つまり、「五蘊(ごうん)」、すなわち、「色、受、想、行、識」を考えることですが、実際には、「色」が「現実に発生した現象」であり、「受」というのは、「現実をありのままに受け止める」という態度でもあるようです。そして、「想」は、「この現象に対して、いろいろな思いを巡らすこと」であり、その結果として、「行」という「自分なりの意見や行動」に繋がるもの思われるわけです。
また、最後の「識」は、「自分の意見や行動が正しいか否かを、現実世界と照らし合わせること」であり、この時、「自分の考えが正しい時には、『真理』や『神の智慧』に到達することができた状況」とも想定されるわけです。また、「自分の考え」が「現実」と合っていない時には、再度、「受、想、行、識」を繰り返すことにより、最後には、必ず、「天地自然の理」に到達するものと考えられるわけです。ただし、同時に感じることは、「自然科学」や「社会科学」におきまして、「未知の分野が、限りなく存在する」という事実であり、実際には、「一つの真理に到達すると、また、次の問題に遭遇する状況」のことでもあります。