ストックマーケットレポート・サンプル 2017.11.30号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

この10日間は、「トランプ大統領のアジア歴訪」や「大相撲の暴行事件」などで、マスコミが賑わうとともに、いろいろな事実が見えてきたようにも感じていますが、最も注目すべき点は、やはり、「中国」と「アメリカ」との「対比」でもあったようです。別の言葉では、「西洋の時代から東洋の時代への移行」、すなわち、「西洋の没落」と「東洋の勃興」のことですが、実際には、「中国の夢」と言われる「2049年までに、中国が世界の覇権国家になる野望」が想定されるとともに、「一帯一路構想」が注目を浴びていますが、この点につきましては、「ウィキペディア」で次のように説明されています。

中国の一帯一路構想

「一帯一路」とは、2014年11月に中華人民共和国で開催されたアジア太平洋経済協力首脳会議で、習近平総書記が提唱した経済圏構想である。中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト」(「一帯」の意味)と、中国沿岸部から東南アジア、スリランカ、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」(「一路」の意味)の二つの地域で、インフラストラクチャー整備、貿易促進、資金の往来を促進する計画であり、それぞれ2013年に習総書記がカザフスタンのナザルバエフ大学とインドネシア議会で演説したものである。(出典:ウィキペディア)

つまり、現代版の「中華思想」とでも呼ぶべき構想が、現在、「中国の習近平体制」が目論んでいることでもあるようですが、この点につきましては、実に「時代錯誤的な考え方」とも言えるようです。別の言葉では、「時代の流れ」や「経済理論」を無視した考え方であり、実際のところ、「文明法則史学」が想定する「新アジア文明」とは、まったく違ったもののようにも思われるわけです。あるいは、「地球温暖化問題」や「資源の有限性」などが考慮されず、単純に、「西洋の時代を反映し、かつ、延長した考え方」のようにも感じられるわけです。

文明法則史学