ストックマーケットレポート・サンプル 2018.2.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

この10日間は、いろいろな「政府首脳の発言」で、「金融市場」が乱高下しましたが、特に注目されたのが、スイスの「ダボス会議(世界経済フォーラム)」における「米国ムニューシン財務長官」の「為替」に関する発言でもありました。具体的には、「1月24日」に「安いドルは良い」という意味のコメントが出されたために、「米ドルの急落」が発生したわけですが、その後は、一転して、「トランプ大統領」により、「強いドルを望む」という発言も出ているわけです。

つまり、「政府首脳発言で、一喜一憂する相場」となっていますが、この点につきましては、「トランプ大統領による、TPPへの復帰発言」も、混乱を増幅させる効果があったようです。ただし、「ドル円レート」につきましては、次のチャートのとおりに、「間もなく、三角持ち合いを上放れるのではないか?」、すなわち、「本格的な円安が始まるのではないか?」とも考えていますので、「決して、目先の価格変動に、一喜一憂しない態度」が求められているようにも感じています。

ドル円レート(月足)

別の言葉では、今回の「一時的な市場混乱」につきましては、実際のところ、「2018年2月から11月」までの「10ヶ月間」に予想される「世界的な認識や行動の変化」に関して、「予兆的な動き」、あるいは、「キッカケになる出来事」とも思われるわけです。具体的には、今後の「10ヶ月間」に、「インフレの本格化」と「株価や商品価格の急騰」を想定していますが、残念ながら、現在でも、この点に関する、大きな「市場の誤解」が存在するようにも感じています。

つまり、「長期的な観点からの考察」が抜け落ちているために、「目先の動きに慌てている状況」のようにも思われるわけです。そのために、今回は、以前に申し上げました「マネーの大膨張」から「通貨制度の変更」までの「順序」について、より詳しい説明をさせていただきます。具体的には、「1987年10月」に発生した「ブラックマンデー(世界的な株価の大暴落)」の時、私自身が、大きなショックを受け、その後の「約10年間」で、「過去のインフレや通貨制度、あるいは、お金の仕組み」などを徹底的に研究した結果として、導き出された「結論」のことになります。