ストックマーケットレポート・サンプル 2018.4.30号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

この10日間は、「森友学園」や「加計学園」の問題、あるいは、「財務省の不祥事」や「防衛相の日報問題」などで、マスコミが大騒ぎの状況となっています。また、「4月14日」には、「アメリカと英仏」による「シリア攻撃」があり、より一層、世の中の混乱状態を加速しているようにも感じられました。そのために、今回は、「表面上の問題」と、「本質的な原因」とを、分けて考えてみたいと思いますが、基本的には、「権力の源泉」の理解が、最も重要な点の一つとも考えています。

つまり、私自身が大企業に勤めていた時に感じたことは、「権力の源泉」が「人事権」と「資金」にあるということでした。具体的には、「サラリーマン」としましては「どこに異動するのか?」が、自分で決定できず、また、「給与」や「ボーナス」などの「人事考課」にしましても、「上司の裁量」が、大きな意味を持つわけです。そのために、自然と「上司の権力」が強くなる状況を実感しましたが、この点につきましては、「組織が大きくなればなるほど上司の責任が大きくなり、反対に、個人の自由裁量や行動範囲が狭くなっていった状況」のようにも思われました。

より詳しく申し上げますと、「権力」が強くなることは「隷従する個人の数」が多くなることを意味しているわけです。そして、その時には、「権力者の責任」も大きくなるわけですが、「隷従する個人の人数増加」は、「その組織が弱くなる状況」も意味しており、結局は、「組織の活力」が失われる可能性も存在するわけです。その結果として、「権力者の判断」が、より重要な意味を持つことになるわけですが、この時に、誤った判断が下された場合には、かつての「山一証券」や「北拓銀行」などのように、企業の存続ができなくなる状況も考えられるわけです。

ただし、この点につきましては、「終身雇用制の変化」や「働き方改革」などの問題も存在しますので、一概に決めつけることができないものと考えていますが、現時点での感想としましては、前述のとおりに、「官僚組織が、かつての民間企業のような状況となっている可能性」になります。つまり、「不良債権」が発生し、「数多くの民間企業や民間銀行が、倒産の憂き目にあったり、合併を繰り返したりした状況」のことであり、また、「多くの人々が、自分の将来を憂い悩んだ状況」のことです。

別の言葉では、「不良債権の発生が、日本の金融システム全体を蝕んでいる状況」のことですが、この点につきましては、以前に申し上げましたとおりに、下記の「金融システムの順番」とおりに、問題が進展している状況とも言えるようです。具体的には、最初に、「民間企業や個人」、そして、その後に「民間金融機関」であり、現在は、「中央銀行や国家」に移行している状況のことになります。つまり、「世の中の膿み出し」が、いよいよ、「最終局面」に到達したことを表しているのが、現在の「官僚組織の混迷」のようにも思われるわけです。